2014年10月29日

金沢八景と港南台

/星のうどんにて冷し野菜天うどん/横横家@金沢八景にてラーメンの柔らかめ、キャベツ/横浜鶏系麺場ちゃっちゃか@港南中央にてらぁ麺/

クリックすると拡大します
 相鉄線横浜駅構内の星のうどんにて冷し野菜天うどん430円
 丸香で讃岐うどんを食べる前は、おにやんまでぶっかけを食べる前は、うどん県で本物の讃岐うどんを食べる前は、星のうどんが世の中で一番美味しいうどんだと信じて疑わなかった。
 生姜はお店側で先におろされていて、ちょっぴり残念だけど、入れないといられない。

クリックすると拡大します
 所用を済ませ、じっと川を眺める。
 時折、電車が渡っていくので、渡っている姿を写真に納めようと思ったけど、結局上手くいかなかった。

クリックすると拡大します
 横浜ラーメン直系として横横家@金沢八景(横浜市金沢区六浦)、想像していたより間口が狭いですね。
 吉村家を祖とする横浜ラーメン直系、今後も直系店は増減するでしょうから現時点での店舗を記すと吉村家@横浜市(1974年創業、以下括弧内は創業年月)、杉田家@横浜市(1999年)、環2家@横浜市(2000年)、はじめ家@富山県魚津市(2001年)、まつり家@藤沢市(2003年11月)、横横家@横浜市(2004年5月)、高松家@香川県高松市(2005年9月)、厚木家@厚木市(2005年11月)、上越家@新潟県上越市(2009年7月)、そして末廣家@横浜市(2013年7月)の10店舗。
 店内に入ると右手奥の厨房から一斉に元気一杯の挨拶が響いてきます。

クリックすると拡大します
 すぐ左手の券売機で食券(プラ券)を購入、メニューはラーメンとチャーシューメンのみ、それぞれ並、中、大。つけ麺とか油そばは「ウチは直系ですので」な感じで用意されていません。
 代わりにトッピングは10種類近く、そのいずれもがコーン40円、玉ねぎ50円などと安い。
 プラ券を手に店内を振り向くと、厨房を囲む10席のカウンター、壁向きの5席カウンター、手前には家系ラーメン屋としては極めて珍しいテーブル席(4人掛けが2卓)が用意されています。

クリックすると拡大します
 ホールの女性店員さんは席の案内をするだけで、お冷やを置いたり、好みを聞いたりはしません。
 なんだ、直系って聞いたけど大したこと無いな、と思うのはここまでです。
 注文取りと盛り付け担当は金髪の若者、お客さん全員の前に足を運んで目を合わせてから、「お好みはございますか」と聞いている。
 お馴染みさんには「固め、少なめでよろしいですか」と確認している。
 メモなんか取らない、「ウチは直系ですので」的に「人間、やる気になれば何でも出来る」とばかりに一発で覚える。
 麺茹では右手から一度も平ザルを離さない若者、麺の茹で加減は麺を潰して確認し、キッチンタイマーなんて使わない。
 湯切りの合間にカンカン、と平ザルを小鍋や寸胴にぶつける音が、実に小気味よい。
 ちなみに、鶏油は小鍋で別に暖めていました。
 テーブル掃除とたまに盛り付けの(いわゆる)追い回し、先輩たちの熱血指導を日々受け、猛修業中のようです。
 そして配膳しかやらないクオーターバックのオヤジ(恐らく店主さん)、店員を見るときの眼光は突き刺さるほど鋭く、お客さんを見るときの目は優しく温かい。

クリックすると拡大します
 10分ほどしてラーメン680円の柔らかめ、キャベツ80円
 豚骨出汁スープと、醤油ダレと、燻製されたチャーシューの香りが折り重なった薫り、顔をそのまま丼に入れてしまいそうになるほどかぐわしい。
 家系直系店にのみ卸される酒井製麺の特注麺を柔らかめで、世界で一番美味しい麺、世界一なのに家系直系店毎に味が違う。
 「豚骨醤油」という四字熟語を具現化したスープ、飲めば飲むほど身体が軽くなって椅子から浮いているようだ。

クリックすると拡大します
 しかしして、スープ炊かない系で家系ラーメンを覚えた若者にはとってはしょっぱく感じるだろう。
 家系ラーメンは元々、肉体労働者向けのラーメンなのだから。
 スライサーで薄切りされた燻製チャーシュー、茹でほうれん草、板海苔、そして茹でキャベツ。

クリックすると拡大します
 途中で行者ニンニクを入れてみた、旨い、椅子から身体が完全に浮いてしまいました。
 食べ終わって丼をカウンター台に乗せた刹那、「ありがとうごさいました」と店内のあちこちから声が聞こえてくる。
 目を見ての挨拶こそが、ラーメンの最後の調味料とばかりに。

クリックすると拡大します
 お店を出てしばしぼっと歩いていた街中、なんだっけ、この青い花。
 昔っから物忘れが激しいけど、さらに激しくなって忘れてしまっている。

クリックすると拡大します
 初めて降りてみた港南台駅、このオブジェはなんだろか。
 お店に向かって歩き出すといきなり下り坂、下り坂と言うことは戻ってきた場合は上り坂ということになる。
 行きが上り坂なのが助かるんだけど、そんな都合の良いことばかりではない。

クリックすると拡大します
 天丼屋豊野が今年の3月に閉店され、どんな店になるのかなぁと思っていたら、ほぼ居抜きで横浜鶏系麺場ちゃっちゃか@港南中央(港南区日野)、ラーメン屋さんですか。
 同じ港南台にある「串場ちゃっちゃか」の2号店、今後も様子を見ながら店舗展開を進めていくそうです。
 バスでも行けますが、とりあえず初回なので港南台駅から歩いてみたら40分ほど掛かりました。

クリックすると拡大します
 店内は真っ直ぐカウンター10席ほど、先ずは券売機で食券を買います。
 ラーメンメニューはらぁ麺、ちゃあしゅう麺、ねぎらぁ麺、ねぎちゃあしゅう麺、つけ麺。
 サイドメニューは白もつ煮込み飯、鶏そぼろ飯、アルコール類も用意されていますが、歩いての訪問は非現実的です。
 しかししてクルマで来る場合の駐車場は用意されていないので、車やバイクで訪問される方は、ご注意下さい(近くにコインパーキングはありません)。

 店主さんに某ラーメン店々主さんから紹介を受けて訪問した旨を伝え、椅子が高いですねぇと聞くと、すぐに対応されるとのこと。
 椅子に座って店員さんに食券を渡す時に、西日が強いですねぇと聞くと、すぐに対応されるとのこと。
 ちなみにテーブルに置かれた水差しは、少し沈められていて、転倒防止に役立っているそうです(天丼屋の名残です)。
 また近いうちに来るかなぁとそこはかとなく待っていると、出来上がって来たようです。

クリックすると拡大します
 らぁ麺700円、いわゆる券売機左上の法則です。
 ※店主さんのご厚意により、標準的な盛り付けと異なる可能性がありますので、ご承知おき下さい。
 合羽橋で探されてきた楕円の丼に脂の浮かんだ茶濁したスープ、ブラインドなら「サッパリした家系ラーメンのスープ」と感じることでしょう。

クリックすると拡大します
 しかしして喉ごし、後味のすっきりさが100%鶏白湯スープであることの証し。
 日本初なら世界初の横浜鶏系(よこはまとりけい)ラーメン、豚骨豚ガラではなく、鶏白湯、しかも100%で豚は1gも使用していないとのこと。
 一般的な鶏白湯スープですと、塩ダレを合わせたり、野菜ダシを加えたりしてとろみを出しますが、鶏ガラのみのスープ、随分とチャレンジャブルでパイオニアのスープに仕上げましたね。

クリックすると拡大します
 茹で時間を短縮する為に横須賀にある製麺所に特注した中太平打ち麺、豚骨醤油スープならかなり高いレベルの相性と思われますが、鶏白湯スープですので相性を合わせるのに少し時間が掛かりそうです。
 トッピングは豚チャーシュー、茹でほうれん草、板海苔、ウズラの卵。

クリックすると拡大します
 全体的にまだまだの印象ですが、開店して三日目で「完成に近い出来映え」の飲食店やさんの方が珍しいわけで、この程度では全く心配に当たらないと思います。
 ただ、この楕円の丼はスープを飲み干しにくいなと思いつつ、スルッと食べてしまってご馳走様でした。



関連ランキング:ラーメン | 港南中央駅



クリックすると拡大します
 港南中央まで10分歩き、どのルートで帰るかと悩みつつ、湘南台経由で。
 まだまだ横浜には来なくちゃならない、大変だけど仕方ない。
posted by ふらわ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
お花はデュランタだと思いますよ。

家系の直系について簡単に教えていただけますか?
Posted by tomoco at 2014年10月31日 21:53
tomocoさん

 デュランタでしたか、教えてくださってありがとうございます。
 家系直系は、吉村家で修業されて独立され、吉村家の吉村店主に認められたラーメン屋のことです。
 現在は、記事中に記した10店のみ、過去にはもう一店ありました。
Posted by ふらわ at 2014年10月31日 23:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/105073551
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック