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腹くう鏡手術 学会が緊急の実態調査へ11月20日 17時29分
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群馬大学医学部附属病院で、腹くう鏡の手術を受けた患者8人が術後3か月余りの間に死亡していたことを受け、専門の医師で作る日本肝胆膵外科学会は全国の病院を対象に、腹くう鏡の手術のあと短期間に死亡した患者がどのくらいいるのか、緊急の実態調査を始めることになりました。
群馬大学医学部附属病院では今月14日、腹くう鏡を使った肝臓の手術を受けた患者8人が術後3か月余りの間に死亡していたことが明らかになり、病院が詳しい調査を進めています。
これまでのところ手術と死亡との因果関係は分かっていませんが、8人の手術はいずれも高度な技術が必要で、安全性や有効性が十分に確認されていない保険適用外の手術だったということで、全国の専門医で作る日本肝胆膵外科学会は、こうした手術が医療現場でどのように行われているのか緊急の実態調査を始めることになりました。
具体的には、がんセンターや大学病院など全国214の病院を対象に、過去4年間に腹くう鏡を使った手術で術後90日以内に死亡した患者がどのくらいいるのかや、院内の倫理委員会の承認を得て手術を行ったのかなどを調べます。
日本肝胆膵外科学会の宮崎勝理事長は「ここ数年、開腹手術でも非常に難しい手術に腹くう鏡でチャレンジする人が出てきた。無理な手術が行われていないか検証する必要がある」と話しています。