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2014.11.16(日)

F.L.ライトの影響色濃い、遠藤設計葉山加地邸』を見に行く 06:56 F.L.ライトの影響色濃い、遠藤新設計、葉山『加地邸』を見に行くを含むブックマーク F.L.ライトの影響色濃い、遠藤新設計、葉山『加地邸』を見に行くのブックマークコメント

フランク・ロイド・ライト日本での作品というと、帝国ホテル自由学園明日館、ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)などが有名ですが、彼の事務所に勤務し、ライト帰国後、実質的に指揮を執って完成させたのは遠藤新でした。

遠藤新 - Wikipedia

その後もライトに学んだ建築設計し続けた遠藤新ですが、その初期の名作として知られていたのが葉山にある『加地利夫別邸』。1928年竣工以来、別荘として実際に使用されていたこ邸宅が、なんとはじめて、一般に公開されることになる!しかも、10月11月の土日祝だけ…

展覧会「加地邸をひらく?継承をめざして」のお知らせ | 住宅遺産トラスト

というわけで、行ってまいりました。旧役場前のバス停を下りると、ちらちら見える、ああ、ライトだこれは!という建物を目指して路地を登れば

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狭い路地の向こうに、こんな素敵なアプローチが…

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内部の写真撮影不可でしたが、外観は撮影できたので

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大谷石をふんだんに使ってます

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内部は立派な暖炉のある、天井の高い広いリビングを中心に、吹き抜けを覗きこむ中二階、裏側の撞球室、少しずつの段差を経てゆるやかに繋がる食堂テラス、サンルーム、来客用の寝室が3つ、落ち着いた書斎や、葉山の海まで一望できる展望室…などなど、とても広い間取りで、暖炉も全部で4つもあるし、家具や照明まで統一的に設計された空間は、ああ、確かにこれはライトだ!という素敵空間だったのです。

食堂から張りだしたテラス

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下のピロティには水場もあって、静かな空間が作られていたり

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カラー写真がたくさん掲載され、調度や家具の解説も詳しい冊子も販売されてました

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構造的にはしっかりしているんですが、大谷石場所によってはかなりボロボロになっていたり、内部も壁がはげたり、かなり傷みが目立ってました。“継承をめざして”ということで、今後、保存の方向性を探っていくようですが、是非うまくいってほしい…けど、結構お金もかかりそうだな。葉山には他にも素敵な別荘がたくさんあるみたいだね。

今回の公開は、残すは11月の土日祝の5日間。興味のある方は、この貴重な機会にぜひ見に行くことをお勧めます

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