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WIRED VOL.14

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Audi、再生可能エネルギーを自ら精製・供給する世界初の自動車メーカーへ

代替燃料の可能性を探るAudiは、CO2を取り込んで精製する燃料「Audi e-gas」の自社精製ブラントを稼働。自動車メーカーという枠を越える環境保護へのチャレンジに、本格的に取り組み始めた。走りの快楽を損なわず、環境負荷を軽減するために、Audiが導き出したふたつのクルマの未来とは? (『WIRED』VOL.10 より転載)

 
 
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TEXT BY KEI WAKABAYASHI & HIROKI MARUYAMA

今後、世界的にますますシヴィアに実践が問われることになる「CO2削減」。この課題解決に向けてアウディは大胆な一歩を踏み出した。

CO2を使って精製する燃料、「Audi e-gas(以下、e-gas)」の自社開発に成功したのみならず、自社精製を行うためのプラントをも稼働し始めたのだ。

Audiは、ドイツの都市ヴェルルテに建設した「Audi e-gas精製工場」の稼働を、2013年6月より開始し、再生可能エネルギーを自ら精製・供給する、世界初の自動車メーカーとなった。

同社の再生可能製品開発部門の責任者、レイナー・マンゴールドは、「このヴェルルテの地に建設したpower-to-gas生産設備は、われわれが進めるエネルギー革命の指標であり、これまでの常識による限界点を遥かに凌ぐレヴェルに到達しました」と述べている。

工場ではグリーン電力、水、そして二酸化炭素を使用して、化学合成メタンガス「e-gas」を精製する。1,000tのe-gasの精製に対して、2,800tのCO2を使用し、精製過程での副産物は水と酸素だけとなる。その新燃料は化石燃料である天然ガスと同成分のため、既存の天然ガス供給ネットワークを通じて、ドイツ全土に供給される予定だ。

Audiは、生産+供給インフラの構築までを見据えて、他社に先駆けて代替燃料の可能性を探る未来への一歩を踏み出した。

風力エネルギーの余剰電力を利用して、水(H2O)を電気分解し、水素(H2)と酸素(O2)を精製する。その水素(H2)を二酸化炭素(CO2)と反応させて、化学合成メタンガス(CH4)=e-gasを精製する。そして、e-gasを燃料として使用できる、Audi A3 Sportback g-tronへと供給する。

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