[PR]

 日本の最新技術が詰まったプリントシール機(写真シール作製機)が、12月から米国で使われ始める。日本で「かわいい」と人気のデカ目や小顔の加工は控えめにし、現地ニーズにあった米国専用機だ。シール機大手のフリュー(東京都渋谷区)が開発した。

 米フロリダ州の展示会で19日、専用機をお披露目した。12月からハリウッドの大型遊戯施設に置き、来年2月以降、全米に設置することを目指す。当面は試験的なサービスという。国内で使われている機械を使って海外展開した他社の事例はあるが、今回は米国専用に機械を開発した。

 米国で約2年間、国内用機械を使い利用者の意見を聞いた。肌をなめらかにし、そばかすやしわを目立たなくする加工は好評だった。一方、日本では好評の目を大きくする加工は、「滑稽だ」「なぜ個性を変えるんだ」という想定外の反応だったため、加工の程度を半分以下にした。多人種に対応できるよう、様々な色の肌や髪を美しく見せられる工夫もしている。