仮想サーバー628台分設置 別の犯罪グループ使用か
他人のIDやパスワードを不正に取得したとされる事件で、京都府警サイバー犯罪対策課などに不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕された会社役員上田新一容疑者(31)=大阪市浪速区=が、管理していたインターネットの中継拠点となる「プロキシサーバー」内に計628台分の仮想サーバーを設けていたことが19日、京都府警への取材で分かった。府警は各仮想サーバーを不正送金や不正アクセスを実行する犯罪グループに貸し出していたとみて裏付けを進める。
府警の説明では、上田容疑者が不正に取得するなどし、同サーバー内で保管していた5億3千万件の他人のIDとパスワードは、国外の各犯罪グループが、仮想サーバーを通じて国内のインターネットサイトに一斉アクセスする「リスト型攻撃」に使われていた可能性が高いという。
府警によると、不正取得したとみられる他人のIDなどについて、上田容疑者は「IDやパスワードは、こちらから要求していない」と供述しているという。
【 2014年11月20日 09時48分 】