韓国の子ども 生活満足度がOECD最下位
【世宗聯合ニュース】韓国の子どもたちの生活満足度が経済協力開発機構(OECD)に加盟している34カ国で、最も低いことが分かった。
子どもが抱えるストレスやうつのレベルも以前より高くなったほか、インターネットやスマートフォン中毒になる可能性が高い子どもの数も増えた。
◇生活満足度は断トツの最下位
韓国保健福祉部は4日、昨年11〜12月に全国の18歳未満の子どもを養育している4700世帯(貧困世帯1499件を含む)を対象に実施した「2013 韓国児童総合実態調査」の結果を発表した。
それによると、韓国の子どもたちの「生活満足度」は100点満点中、60.3点でOECD加盟国中、最下位だった。韓国よりも1ランク上のルーマニアは76.6点で、韓国と16点以上の差があった。
生活満足度は自分の生活がどのくらいのレベルにあると認識しているか11段階で測定する世界保健機関(WHO)の国際的な尺度。5年ごとに実施される韓国児童総合実態調査では今回、初めて調査項目に含んだ。
また、国連児童基金(ユニセフ)が開発した「児童欠乏指数」の調査も今回初めて実施。同指数は「1日3食摂取」「教科書以外の図書保有」「遠足や修学旅行など学校行事への参加」などの14項目のうち、2個以上に「いいえ」と答えた児童を数値で表す。
韓国の子どもたちは、音楽やスポーツ、クラブ活動など「定期的な趣味活動」をはじめとする余暇活動関連項目で欠乏水準が高かった。
◇ストレス・うつ病の増加
子どもたちの抱えるストレスやうつも2008年の前回調査より多くなった。
9〜11歳の子どものストレスは2.02(4点満点)、12〜17歳は2.16で、5年前の1.82、2.14より上昇した。ストレスの主要原因は宿題、テスト、成績などの学業関連項目だった。
9〜17歳の子どものうつ・不安のレベルは08年の1.21から昨年は1.25に上昇。
また、小学生の16.3%、中高生の9.3%がインターネット・スマートフォン中毒予備軍と調査された。
◇貧困率や主観的健康は改善
子どもがいる世帯の貧困率(年間所得が所得分布中央値の50%を下回る世帯の割合)は、8.25%で08年の11.5%より改善した。
9〜17歳の子どもの97.2%は「自分が健康だと思う」と答え、OECD加盟国中、最も良好だった。
全体の子どもの8.0%、貧困世帯の子どもの42.2%は経済的に苦しく食べ物を買えない「食品貧困」状態を経験していた。このうち9.3%、46.6%が栄養不足を経験したと答えた。