高齢化が進み後見人が不足すると言われています。先日もNHKの番組で報道していました。
一口に後見人と言っても、いろいろな切り口によって、内容が異なりますが、ここで言う後見人は高齢による認知症等で判断能力が下がり、法的にも支障が出かねないことから、それを補うためのものです。
(平成12年の民法改正により新たに成年後見制度が発足し、弁護士や司法 書士などの専門家だけでなく、一般市民が成年後見人になることが可能となりました。しかし、なかなか実績としては伸びず、種々の障害があることが指摘されています)
後見人が不足するだろうという予測は、以前からなされており、東大の研究者は世に警鐘を鳴らし、対策を取るべく市民後見人講座を設けました。
学者が将来の危険を予測し、それに備えて市民を啓蒙するなどというのは、あれば良いとは思いますが、そんな気の利いた学者がいるのかな?と当初私は思いました。
ただ、政治も行政も真剣に取り組まねばならない問題と考え、この講座を受講しました。そして半年間ほとんど休日を通学に費やしました。
この講座は熱意に燃えた学者の開いた「後見人養成講座」で、現状を正しく伝え、種々の障害を克服して後見人になれるだけのものを備えてほしいという願望が伝わるものでした。
私は受講して良かったと思っておりますし、修了証書を頂いた時は、半年間通ったことなど思い出したりしていました。
東大赤門を入ったところの銀杏が黄色に色付き、黄色の絨毯を敷き詰めたように辺りが真っ黄色になる光景というのは、聞いたことも無かったし、圧巻でした。聞いたところによると、東大の先生が(全国から集まっている)受講生にこの光景を見せたくて、日程を調整したとのことで、粋な計らいだと思いました。
後見人養成講座の内容をここで全部述べることなど到底できませんが、意外に世間に知られていないのが、
①深刻な認知症などになる前に、元気な内に「後見人候補者」を選定できること(後見受任者)
②身上監護、財産管理を一人でやらねばならないのではなく、複数の人間が、専門家等と一緒に負担することが可能
③金融機関を始め、本来後見人の受け入れ態勢がととのっていなければならないはずなのに、対応が遅れているところが意外に多い
④お金持ちは弁護士などの専門家が(有償で)対応するが、そうでない場合はなかなかやってくれる人がいない
ことなどが挙げられます。
千代田区でも、社会福祉協議会がセミナーなどを開いて、広く後見人制度について理解を深めることができる機会を提供しています。