2014-11-17
■[blog]慰安婦問題の俯瞰に関する感想
http://thesunalsorises.hatenablog.com/entry/2014/11/14/172133
結論:金払えないから払わない。
「国家間の賠償請求が終了しても私人の国家に対する賠償請求権が失われていない場合」に、「日本国家が独立の基盤を失ったり、国への死刑宣告になる」ということの、論理がつながっていません。たぶんそこには、大日本帝国時代に大日本帝国が行ってきた諸悪の行状が告発され賠償するということになると、今まで日本が行ってきた数々の賠償よりもさらに多くのコストを支払うことになることが明確であり、その支払いに日本政府が耐えられないからだ、という隠された前提があると思います。乱雑に要約すると「そんなの払えないから認めない」。なんだ、金払えないって話なの?
罪人がいて、彼が罪状認否の際に「俺はその賠償が払えないから罪状を認めない」とか言ったら裁判で酷い展開になるような気がしますが、その辺はどスルーです。不思議です。
本当に勝てると思ってるの?もしかして、勝てると思ってないんじゃないの?
Blog主が言うような「国際司法裁判所」に諮る前には、日韓基本条約による問題解決の手続きが入るため、Blog主はそこで錯誤しています。韓国側がもし「慰安婦問題は日韓請求権協定の対象外とするという方針」を打ち出した場合で、かつ、日本がその解釈を取らず、そして、この問題が日韓条約を巡る紛争であるという風に合意が取れた場合には、日韓条約の枠組みに沿い第三者委員会によって解決することになるでしょう。日本が仮に一足飛びに国際司法裁判所に提訴するとした場合でも、それは「日韓条約を巡る紛争である」と日本が認識していることは疑いのないことです。司法裁判所が優しい場合で、日本が日韓条約の枠組みを堅持する場合は、司法裁判所からもその枠組みに沿うよう勧告されると思います。
Blog主はそれほど先読みをしていないので、国際裁判所で負けたり、日韓基本条約による問題解決手続きに失敗したりした場合に即日本滅亡という頭の悪い結論を描いています。まぁ、そうしておいたほうが負けた時のことを考えなくていいし、負けないように努力することを全くしなくてもいい、という、ご都合主義の極みでい続けられると思います。楽でいいなぁ。
現時点では、国際裁判所で日本が勝つ可能性はゼロだし、第三者委員会で韓国の主張を打ち負かすことも無理だと思います。なぜならこの問題で日本の立場に立つ国が、現時点では存在しないからです。
有効な空手形
韓国がどうして「慰安婦問題は日韓請求権協定の対象外とするという方針」を打ち出さないか、と考えると、河野談話の存在が大きいと思います。理由は、談話が「はんせいしてまーす」的なことを書いているからです。また、諸外国も河野談話の履行を求めることをしているからです。例えば2007年の各種慰安婦決議ではたいていの場合談話に言及されていると思います。大して詳しく見てないですが。
そのため、日本政府が本格的に河野談話を反故にした場合、韓国側も本気を出してくると私は思います。その回避のため、日本政府は「ちっうるせーよ、はんせいしてまーす」的な意味で河野談話の踏襲をすると口先だけは主張しているのだと思います。今は談話を巡る高度な駆け引き的な危うい土台の上に、日韓関係が存在するといえると思います。
ぶっ壊したい人はぶっ壊せばいいと思いますが、ぶっ壊した後酷い目に合うかどうかを読み切ってからにしてほしいと思います。そうでなければ、やっぱりあれですかね。
という展開を地で行くんじゃないかなと思います。なので、私は「日本のナショナリストが河野談話を反故にしたら、「日本国家が独立の基盤を失ったり、国への死刑宣告になる」」とか主張しようかなーと思います。
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