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警察に拘束・殺害命令か 学生43人不明で元市長逮捕 メキシコ南部
メキシコ南部ゲレロ州で9月に学生43人が行方不明になった事件で、同国警察は5日までに、事件に関与したとみられ、逃亡していた同州イグアラの元市長アバルカ容疑者と妻を逮捕した。現地メディアなどが報じた。
事件は9月下旬、左翼系学生が乗ったバスに地元警察が発砲するなどし、学生3人を含む6人が死亡。学生が警察に連れ去られた。
学生は、警察と癒着する地元犯罪組織の手に渡って殺害されたとみられており、アバルカ容疑者が警察に学生の拘束や殺害を命じた疑いがある。同容疑者の妻の家族はこの犯罪組織のメンバーだという。
イグアラではこれまでに地中に埋められた遺体38体が見つかっているが、検察当局はうち28体は学生のものではないと発表した。(共同)