他人のＩＤを使い、中国の顧客に日本のインターネットに接続させたとして、埼玉、茨城、群馬３県警合同捜査本部は１９日、不正アクセス禁止法違反の疑いで埼玉県新座市馬場、中継サーバー業、柴山孝容疑者（３４）を逮捕した。捜査本部は同日、東京都と埼玉県の関係先計６カ所を家宅捜索した。

　逮捕容疑は３～５月、数人と共謀し、不正入手した札幌市の男性（４９）のＩＤやパスワードを自社の中継サーバーに設定、中国から中継サーバーを経由して日本の大手プロバイダーのサーバーに不正アクセスできるようにした疑い。容疑を認めているという。

　捜査本部によると、このプロバイダーには３～５月、男性のＩＤで主に中国から約１５００回のアクセスがあった。捜査本部は、柴山容疑者らが他にも約５００回線分のＩＤを不正入手し中継サーバーに設定していたとみて調べている。