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交通局調査役を解任 大阪市 会食問題の調査結果受け
大阪市交通局の男性調査役と会食した大手広告会社が同局の事業を受注した問題をめぐり、藤本昌信局長は19日付で調査役を解任した。市の外部監察チームの調査で「審査の公平性を害した」と認定され、本人が退職を申し出たという。
元調査役は、藤本局長が自身の出身企業の京福電鉄(京都市)から一本釣りして嘱託契約を結んでいた。藤本局長は19日、記者団に「一連の調査結果を受けて決めた」と説明した。
外部監察チームは元調査役が広告会社の提案内容を把握した上で参加事業者名を伏せた審査に臨み、同社を高く評価したとする報告書を公表した。
一方、この日の市議会交通水道委員会では民主系市議が、交通局の事業発注2件で審査委員の1人が藤本局長の知人女性だったと指摘。「公平性に対する疑念を拭(ぬぐ)えない」と批判し、藤本局長は女性が審査委員を務めることを事前に知らなかったと釈明した。