ミニ四駆のレースに2万6000人が参加! “リターンズ”定着のワケ
日経トレンディネット 11月19日(水)13時4分配信
|
「ミニ四駆」が盛り上がっている。1980年代末と1990年代末にブームが起きたときには、子ども中心だったが、現在の主役は大人で、20代後半〜30代半ばの世代が中心で、どうやら定着しているようだ。その理由とは? |
今、20代後半〜30代半ばの世代を中心に、「ミニ四駆」が盛り上がっている。
ミニ四駆はプラモデルメーカー、タミヤが1980年代前半から販売を続けているモーター駆動の玩具。1980年代末と1990年代半ばに社会現象ともいうべき大ブームを巻き起こしており、累計販売台数は何と1億7000万個以上という“怪物”だ。その2度のブームが子ども中心だったのに対し、現在の主役は大人。つまり、かつてのミニ四駆少年たちが再びレーサーへと“リターン”しているのだ。
【詳細画像または表】
●自分で仕上げたマシンで速さが競える
さてこのミニ四駆、一体何がそんなに面白いのだろうか?
モーターで動く模型自体は発売開始当時であってもさほど珍しいものではなかったし、いまや極めてシンプルでアナログな玩具といえるだろう。
登場当時、ミニ四駆が画期的だったのは、何といっても車体を規格化して、専用のグレードアップパーツを組み付けることにより、性能や特性を自在に変化させられたところ。そうやって仕上げたマシンを駆って、専用サーキットで友だちと速さを競うという、プラモデルにいわば“ソフト”の概念をプラス。ホビーとして無限大の奥行きを手に入れたのだ。また、接着剤が不要で誰でも簡単に組み立てられたことも、絶大な支持を得る理由の1つである。
●“実車”で得た経験や知識も応用できる
そんなミニ四駆の魅力は大人になっても変わらない……いや、じつはさらに面白くなる。なぜなら、より速く走らせるには、物理法則や運動力学に則った理論的なセッティングが求められるからだ。
低重心化に高剛性化、慣性モーメントの低減、振動の減衰、フリクションロスの減少などなど、大人になり、クルマやモーターサイクル、自転車といった“実車”で得た経験や知識をこの全長わずか165mmのマシンにも応用できるのである。とはいえ、セッティング作業そのものは豊富に用意されたグレードアップパーツを組み込むだけで可能なので、多少の応用力があれば特殊な工作技術は必要なし。子どもでも楽しめる間口の広さ、フレンドリーさは昔から変わっていない。
最終更新:11月19日(水)14時34分
記事提供社からのご案内(外部サイト)
個人生活を刺激する |