あんぽ柿の出荷拡大 福島復興協
福島第1原発事故で一部出荷を自粛していた福島県伊達郡の特産品あんぽ柿について、伊達市や桑折町、国見町、農林水産省などでつくる「あんぽ柿復興協議会」が3日、出荷規制を解除するモデル地区に38地区を追加することを決めた。これにより全71地区のうち61地区で、今冬から出荷が再開される。
柿の育成初期に放射線量を検査し、1キロ当たり10ベクレル以下の農地が8割以上を占める地区がモデル指定の要件。基準値を超える柿が確認された場合は農地別に出荷を制限する。
東日本大震災前の3市町のあんぽ柿出荷量は約1400トンで、県全体の9割以上を占める。昨年度の3市町の出荷量は約200トンで、同協議会は本年度、700トンの出荷を目標にしている。
福島市であった会合で、農水省の西郷正道審議官は「まだ道半ばだが、生産の完全復興に向け販売などに力を入れたい」とあいさつした。
2014年09月04日木曜日