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ミス東洋英和が日テレの「女子アナ内定」を取り消された理由 独占スクープ「まさか、そんなことで…」顔出し実名告白

現代ビジネス 11月19日(水)2時1分配信

 日本テレビはこの夏、急遽新人アナの追加募集を行った。理由は、その直前に一人の女子アナが「内定取り消し」を受けたからだった。ミス東洋英和の身に何があったのか。本人が初めて真相を語る。

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ミス東洋英和が日テレの「女子アナ内定」を取り消された理由 独占スクープ「まさか、そんなことで…」顔出し実名告白
アナウンサーを目指す笹崎里菜さん
私は日テレを訴えます

 前代未聞の裁判が始まろうとしている。

 原告は現役女子大生。朝ドラ『花子とアン』でも注目を集めた東洋英和女学院大学の4年生だ。

 そして被告は、日本テレビ放送網株式会社。今年も視聴率3冠を独走する、民放キー局の日テレである。

 原告女子大生が10月9日に裁判所に提出した訴状によると、この裁判の目的はこう書かれている。

 〈原告が被告に対し、労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する〉

 これは一体、どういう意味なのか。原告側の代理人を務める緒方延泰弁護士が説明する。

 「原告は、来年('15年)の4月1日付で日本テレビに就職する予定の、いわゆる『採用内定者』でした。ところが、日本テレビ側は今年5月28日付の『内定取消通知書』をもって、一方的にその採用内定を取り消したのです。

 その日本テレビの行為を不服として、原告は『来年日本テレビに入社する権利がある』ことを確認する訴訟提起をしたのです」

 つまり、一度は日テレに内定をもらっていた女子大生が、その内定を取り消されたため、裁判を起こしたというわけだ。

 訴状には、原告についてこう書かれている。

 〈平成25年9月12日に、被告から、平成27年度採用にかかる被告アナウンサー職の採用内定を受けた〉

 つまりこの原告、笹崎里菜さん(22歳)は、日テレからアナウンサーとして内定を受けた、「女子アナの卵」なのである。

 入社予定だった女子アナがテレビ局を訴える―そんな話はこれまで聞いたことがなく、この裁判が今後、世間の注目を集めることは間違いない。

 笹崎さんの存在は、「女子アナ通」の間ではすでによく知られている。女子アナウォッチャーが言う。

 「彼女は『2011年ミス東洋英和』に輝き、ファッション誌の読者モデルとしても活躍していた。日テレに内定したことは昨年秋の段階でネットの『女子アナ板』(女子アナマニアが集まる掲示板)に書かれていました。

 ところが、この夏に発売された写真週刊誌『FLASH』(9月9日号)に、匿名ではありましたが、笹崎さんが『研修の厳しさに嫌気が差し、日本テレビの内定を辞退した』という記事が出たのです。それを受け、件の女子アナ板に『この理由は本当なのか?』『もったいない』といった書き込みがなされていました」

 実はこの写真週刊誌の記事も、笹崎さんが裁判を起こすことを決意する、一つのキッカケとなった。

 本誌は今回、代理人を通じて笹崎さん本人に取材を依頼し、話を聞いた。笹崎さんが言う。

 「最初は、取材をお受けするかどうかすごく悩みました。なぜなら、私の最終的な望みは、日本テレビに入社することです。この裁判は恨みを晴らすためではなく、『入社させてほしい』とお願いするためにやるものです。だから、日テレさんの悪口は言えないし、言いたくない。私は、日本テレビのアナウンサーとして働きたいと、今でも強く思っています。

 それなのに、まるで私が軽いノリで受験をして、研修がキツかったからあっさり内定を辞退したかのような記事が出て、ショックでした。事実はまったく違います。私が黙っていると、このように事実ではない報道がまた出てしまうかもしれない。そこで、裁判が始まる前に、自分の口で本当のことを言っておこうと思ったのです」

 女子大生がたった一人で原告となり、巨大企業、しかもテレビ局を訴えるとはただごとではない。

 笹崎さんはなぜ、日テレから「内定取り消し」を受けたのか。本人や周囲の証言と訴状をもとに見ていくことにしよう。

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最終更新:11月19日(水)10時6分

現代ビジネス

 

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