偽計業務妨害容疑:エボラ出血熱感染疑い装い虚偽119番

毎日新聞 2014年11月13日 20時34分(最終更新 11月13日 22時59分)

 ◇埼玉県警西入間署が24歳男を逮捕

 エボラ出血熱が疑われる患者を装い虚偽の119番をして、保健所の業務を妨害したとして、埼玉県警西入間署は13日、同県毛呂山町岩井西1、職業不詳、清水春輝容疑者(24)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。「自分ではなく友達が電話をかけた」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は11日午後6時35分ごろ、携帯電話で119番し、「半年前から外国に行っていて昨日帰ってきた。熱が38度ある」「リベリアに行ったかもしれない」などと伝えたうえで虚偽の名前と住所を申告し、保健所の業務を妨害したとしている。

 県などによると、エボラ出血熱の疑いがあると判断した消防署員が所管の保健所に連絡。保健所は厚生労働省や指定病院に連絡するなど緊急の受け入れ態勢を整えた。だが、保健所職員4人が防護服を着て申告された住所に駆けつけたところ、畑しかなく番地も架空だったことが判明。その後も清水容疑者からの119番が2回続いたため、保健所が110番した。【山寺香】

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