最近は液晶ディスプレイのアスペクト比もバラエティ豊かになり、通常より横幅が長いウルトラワイドディスプレイや、SXGA(1280 x 1024px)の狭額ディスプレイを最初から2面横並びにしたディスプレイなどが登場しています。
横幅のあるディスプレイには、映画などの映像コンテンツを余白なく表示できたり、FPS系のゲームで広大な視界が得られる、左右にウィンドウを並べたりWindowsのスナップでマルチタスクがしやすいといった利点がありますが、CADやグラフィック、コーディングといった作業を行う場合は逆に縦方向のスペースが欲しかったりするものです。
EIZOではこの正方形ディスプレイの具体的な用途として、フルHDコンテンツを原寸で表示しながらの編集作業や、2D/3D CAD オペレーション、アプリやウェブページなどのコード編集などを挙げています。地図表示でも、ワイド画面に比べて北や南の方角にもに検索がしやすくなります。
ディスプレイとしての仕様は、26.5型1920 x 1920 pxのIPS液晶パネル、画素ピッチは0.2478 x 0.2478 mm 。視野角は水平/垂直ともに178度。表示階調は256段階で、表示色数は1677万色。輝度は300cd。コントラスト比は1000:1、応答速度5ms(中間階調域)
インターフェースは、入力がデュアルリンク DVI-D x1、DisplayPort x1。いずれも HDCP 対応です。3.5mmステレオミニの音声入力と、同じく3.5mm ステレオミニのヘッドホン端子を装備。内蔵スピーカーは1W x2のステレオ構成。USB 2.0 ハブ機能はアップストリーム x1、ダウンストリーム x2を備えます。
その他、周囲の明るさに合わせて最適な輝度で表示する Auti EcoView、ちらつき抑制の EyeCare 調光、ブルーライトカット機能といった便利機能も搭載します。
ディスプレイスタンドは、上下101mm の範囲で可動し、チルト範囲は上35度および下5度。左右を向くスイベルは344度。大きさは、497 x 512.5~613.5 x 245 mm。スタンド込みの重さは約7.1kg。本体カラーはブラックとセレーングレイ。
発売時期は2015年1月~3月を予定し、価格は未定。
ちなみに、EIZO はこれまでも航空管制向けのにアスペクト比1:1 のディスプレイを販売しており、現在は2048 x 2048px、28型の Raptor SQ2802 をラインナップしています。