EIZO 株式会社がアスペクト比1:1、正方形の画面をもつ液晶ディスプレイ FlexScan EV2730Q を発表しました。解像度は1920 x 1920px、画面の対角は26.5インチ(65cm)。一般的な横長のディスプレイに比べて、文書作成やCAD、縦長のウェブページ表示に便利としています。
 

EIZO FlexScan EV2730Q

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最近は液晶ディスプレイのアスペクト比もバラエティ豊かになり、通常より横幅が長いウルトラワイドディスプレイや、SXGA(1280 x 1024px)の狭額ディスプレイを最初から2面横並びにしたディスプレイなどが登場しています。

横幅のあるディスプレイには、映画などの映像コンテンツを余白なく表示できたり、FPS系のゲームで広大な視界が得られる、左右にウィンドウを並べたりWindowsのスナップでマルチタスクがしやすいといった利点がありますが、CADやグラフィック、コーディングといった作業を行う場合は逆に縦方向のスペースが欲しかったりするものです。
FlexScan EV2730Q は横方向の解像度はフル HD 解像度とおなじ1920px ですが、縦方向も1920px。アスペクト比1:1の正方形とすることで縦方向にウィンドウを伸ばしたい用途に便利になりました。表示部の寸法は475.5 x 475.5mm。寸法的には22型のフルHD液晶ディスプレイを縦に引き延ばした大きさになります。

EIZOではこの正方形ディスプレイの具体的な用途として、フルHDコンテンツを原寸で表示しながらの編集作業や、2D/3D CAD オペレーション、アプリやウェブページなどのコード編集などを挙げています。地図表示でも、ワイド画面に比べて北や南の方角にもに検索がしやすくなります。



ディスプレイとしての仕様は、26.5型1920 x 1920 pxのIPS液晶パネル、画素ピッチは0.2478 x 0.2478 mm 。視野角は水平/垂直ともに178度。表示階調は256段階で、表示色数は1677万色。輝度は300cd。コントラスト比は1000:1、応答速度5ms(中間階調域)

インターフェースは、入力がデュアルリンク DVI-D x1、DisplayPort x1。いずれも HDCP 対応です。3.5mmステレオミニの音声入力と、同じく3.5mm ステレオミニのヘッドホン端子を装備。内蔵スピーカーは1W x2のステレオ構成。USB 2.0 ハブ機能はアップストリーム x1、ダウンストリーム x2を備えます。

その他、周囲の明るさに合わせて最適な輝度で表示する Auti EcoView、ちらつき抑制の EyeCare 調光、ブルーライトカット機能といった便利機能も搭載します。

ディスプレイスタンドは、上下101mm の範囲で可動し、チルト範囲は上35度および下5度。左右を向くスイベルは344度。大きさは、497 x 512.5~613.5 x 245 mm。スタンド込みの重さは約7.1kg。本体カラーはブラックとセレーングレイ。

発売時期は2015年1月~3月を予定し、価格は未定。

ちなみに、EIZO はこれまでも航空管制向けのにアスペクト比1:1 のディスプレイを販売しており、現在は2048 x 2048px、28型の Raptor SQ2802 をラインナップしています。
 
EIZO、1920 x 1920画素の正方形ディスプレイ FlexScan EV2730Q 発表

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