ある種の損がどうしても許せない

どういう損かというと自分の過失による損だ。金額は関係なくたとえ10円の損だとしても腹立たしくなる。

 

例えば、マクドナルドでてりやきマックバーガーセットとビックマック単品を頼んだとする。しかし、後で計算してみるとビックマックセットとてりやきマックバーガー単品で頼んだ方が30円安かった、といったような感じ。

 

たかが30円だと思わないでもないんだけど、慌てずにもう少し頭を使えば「しなくてもいい損」をせずにすんだ。これがどうしても許せない。何に対してかはいまいちわからないけど、「負けた」といった感覚に襲われる。こんなこといちいち気にしてたら不健康だと頭ではわかってるんだけどね。

 

この「負けた」という感覚をはじめて抱いたのは小学5年生の頃。幽遊白書全19巻をGEOに売りに行った時だ。自分はそれまで何かを売るということをしたことがなかった。ゲームを売りに行こうとしたこともあったが、母親にせっかく買ってあげたものを売るとは何事か!と言われたり、カセットに思い切り油性ペンで名前を書かれたりしていて断念。。。

 

なので緊張しつつ店員に漫画を売りたい旨を伝える。店員に漫画を渡し、アナウンスするから店内で待つよう言われ、陳列されている商品を見ながら時間を潰す。しばらくするとアナウンスが。レジに行くと売値を伝えられた。

 

190円・・・1冊10円だ。かなり驚いた。物を売った経験がない自分は、ショックを受けつつもこんなものかと納得してしまい、せっかく持ってきたんだから売るのをやめて持って帰るのも嫌だしなと売ってしまった。

 

後日、GEOに再度訪れる機会があった。来たからには気になるのは売った幽遊白書の値段だ。店内を探すとかなり目立つ場所に置いてある。

 

値段は・・・1900円。絶句した。10倍!?自分から190円で買い取ったものを10倍で売ってる!売らなければよかったと後悔した。と同時に「負けた」とはじめて感じた。店員に対する憤りよりもわずか190円で納得して売ってしまった自分に憤りを感じた。

 

その出来事のおかげでものを売るときにかなり慎重になったし、GEOはものを売る場所ではないということを学びました。

 

GEOはレンタル限定。