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UEI shi3zの日記 RSSフィード

2014-11-19

中学生はマインクラフトに夢中

 いわゆるパイセン、というか先輩と久しぶりに会った。

 先輩といっても、僕とは一回り違う。偉大なるエンジニアであり、経営者であり、頼れる兄貴分、みたいな存在。

 知り合ってからもうずいぶん経つ。


 「今の中学生ってさ、ニコ動とか見ないんだよ。ずっと Youtube見てる。それとマインクラフトずっとやってんだよ」


 「マジで ?Youtubeは村井さんとかが流行ってるからなんとなくわかる気もするけどマインクラフトやってるの ?」


 「おれさ、歳なのかしらないけどマインクラフトの何が面白いのかいまだにぜんぜんわかんない。どうぶつの森とかもそうだけど」


 「動物の森は面白いじゃないですか」


 「ほんとに ?じゃまだ清水くんは若いんだな。うちのはさ、なんか穴掘って動物を閉じ込めたりしてんのよ。それが面白いっていう」


 「そういう遊び方はしたことないですね。蟻をいじめるみたいな感じですか」


 「そうそう。マインクラフトも砂場あそびなのかも。なんか自慢するって感じでもないんだよね。淡々とやってる」


 もし今の日本の子供達がマインクラフトに夢中になってるとしたら、それってすごく創造的な子どもたちが生まれてるってことだ。


 でも本当なんだろうか。


 僕は身の回りでマインクラフトに夢中な人をあまり見たことがない。ゼロではないが、あまり見たことがない。また、彼らから直接に夢中である理由を聞いたこともない。


 それは年を取り過ぎているのか、単にそれはまだ中学生だけのブームなのか、それともその先輩の息子さんだけの話なのかわからない。


 セカンドライフというのがかつてあって、マインクラフトはやや洗練されたセカンドライフに僕には見えた。もちろんマインクラフトはスタンドアローンで、セカンドライフは MMOだから (しかし同じサーバに同時に 25人しか入れないという信じられない制約もあった )同じではないが、世界の中で世界を作って人に見せたりする、という点では似ている。


 マインクラフトには特定の目的とか目標とかがどうやらなさそうで、 iPhone版とか iPad版とか買ってみるんだけど、いまいちどのように遊べばいいかわからず投げ出してしまった。しかし世の中には無数のマインクラフトクローンが存在する。その程度には認知されているのだろう。


 おぼろげに感じ取れるのは、創造性のある遊びだということ。

  Youtubeを見るとマインクラフトで作られた都市やらモンスターやらがたくさんシェアされている。


 マッチ棒でつくる姫路城みたいな。

 そういう遊びとしてしか認識できないんだけどあってるのかな。


 中嶋謙互が昔つくった Gumonjiというゲームは、ほぼマインクラフトの原型といって良かった。 MMOだけど。

  Gumonjiは残念ながら終わってしまったけど、中嶋謙互はもう少しゲーム要素の強い AirshipQというゲームをいま開発してる。

 

 こういう遊びに一定のファンがいるというのは、たとえばレゴブロックで遊んだ経験からも理解できなくもない。


 けどそれはやっぱり子供の頃の遊びであって、おとなになると「なんでこんなに面倒なことをやらなきゃならないんだ」という気持ちが先に立って、なかなか面倒なこと自体を楽しむ気持ちが湧いてこない。


 でももしかするとそういう「創造性豊かな子供の遊び」は実はコンピュータの世界ではまだまだ未開拓で、マインクラフトはそういう隠れた需要を見つけ出したのかもしれない。それって僕の仕事とも少なからず関係するよなあ、と思った。


 マインクラフトに夢中な人がいたらその魅力がなんなのか、ぜひ聞いてみたい。