国民栄誉賞は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績を挙げた人物を称えることを目的に1977年に創設。芸能界からは、健さんと奇しくも同じ11月10日が命日の女優、森光子さんや俳優、森繁久彌さんも受賞している。
1977年の「幸福の黄色いハンカチ」、1999年の「鉄道員(ぽっぽや)」などで日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に4度輝くなど半世紀以上にわたって日本映画界を牽引してきた健さんは、98年に紫綬褒章、06年に文化功労者、13年には文化勲章を受章。実績は十分。
国民栄誉賞に明確な選考基準はなく、政府関係者は「首相の判断次第であり得る」としており、衆院選で国民の支持を得る切り札の一つとして、安倍首相が授与を表明する可能性は高い。
(紙面から)