ふだんは寡黙でも、いざというときは頼りになる。そんな日本人男性の理想像を公私ともに貫き通した俳優、高倉健さんが10日に亡くなった。
健さんは時折、手紙を書くことでも知られた。
「あなたへ」で共演した知人のナインティナイン、岡村隆史(44)が4年前に体調を崩して入院中、「頑張るのはいいが、頑張りすぎてつぶれるな。収入が減っても、自分が本当にやりたい仕事をやることが大切だ」という内容の手紙を書いた。岡村は自身がパーソナリティーを務める20日オンエアのニッポン放送「オールナイトニッポン」(木曜深夜1・0)で感謝の気持ちを伝えるという。
また、冗談も好きで、「鉄道員」(1999年公開)の完成後に会見した際、会心の出来映えに無口を返上。「(共演の)板東英二が毎日改札を通る女子高生とデキちゃう『鉄道員2』も見てみたい」とジョークを飛ばし報道陣を笑わせた。
(紙面から)