冷え取り効果だけじゃない!今が旬な根菜の美肌効果に迫る

前田 紀至子前田 紀至子

ライフスタイル

冬に食べたい野菜といえば、ほくほくの根菜。心も体もじんわり温まる根菜ですが、実は冷え取り以外にもお肌に嬉しい効果があるのだとか。根菜が持つ美肌パワーについてお話ししたいと思います。

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■今が旬の根菜は値段も安く栄養豊富

野菜の中でも根の部分を食べるものを根菜と呼び、食物繊維やビタミンがたっぷり詰まっていますので、一度にたくさんの栄養素を摂取することができます。根菜は基本的に1年を通して食べることができますが、特に旬は秋から冬にかけて。 糖度や水分が多く含まれています。また、炒めて食べれば歯ざわりがよく食べ応えがあることから、食べ過ぎを防ぐことができますし、煮炊きすることで消化がよくなり胃腸にも優しくなったりと、ちょっとした工夫次第で大変な美肌の味方になってくれます。


■根菜別美肌効果

(1)大根

ふろふき大根やおでんなど、冬場に大活躍してくる大根は根菜類の中でもカロリーが低く、100gあたり、なんと20kcal前後。大根のおかずであれば、多少食べ過ぎても、太ってしまう心配はありません。また、カリウムも100gあたり230mgと、むくみ防止にも嬉しい効果が期待できます。冬場は体が水分を溜め込みやすくなるからこそ、積極的に大根を食べて冬太りを防止したいものですね。


(2)サツマイモ

サツマイモは便秘解消に役立ってくれるイメージがありますが、実際に食物繊維含有量は白米の約10倍。さらに、サツマイモの主成分はでんぷん質ですが、同じでんぷん質の米や小麦と比べても消化吸収のスピードが遅いため、ぜんどう運動(※)が活発になります。便秘がちな人こそ、サツマイモを積極的に食べたいもの。

※ぜんどう運動=胃や小腸、大腸などの消化管が伸び縮みして食べ物を運ぶ働きのこと。


(3)ニンジン

ニンジンといえば、あの鮮やかなオレンジ色の元となるβカロテンが豊富な根菜。βカロテンは体内でビタミンAの原料になりますが、1日に必要なビタミンAを摂取するには、ニンジンを約半分食べれば十分。 ビタミンAは、皮膚やのど、鼻、消化管といった粘膜を正常に保つ働きがありますので、これからのシーズンに風邪を引かず健やかに過ごすためにも、食生活にニンジンを取り入れるように心がけましょう。


体を温めてくれる上に、それぞれが美肌に嬉しい効果を持っている根菜類。冬場の食卓には根菜類をたくさん活用したいものですね。


(前田紀至子)

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【参考】
目的に合わせて野菜を上手に選ぼう!~ほっくり根菜編~ – からだカルテ – タニタ
食品成分データベース – 文部科学省
アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」- JAグループ福岡