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よくある質問タイトル
バター不足に関する質問
1. 昨年(平成25年)の猛暑の影響で乳牛に乳房炎等が多く発生したことや、酪農家の離農等で乳牛頭数が減少していることなどにより、生乳(=搾ったままの牛の乳)の生産量が減少したため、バターの生産が減少し在庫量が大きく減少しました。
バターの在庫量が低下してきたため、乳業メーカー等は、安定的な供給を続けられるような出荷量に抑制していること等から、店頭のバターが品薄になっているものと考えられます。
2. 生乳は、非常に腐敗しやすいため、まず最も生鮮性が求められる牛乳や生クリームなどに加工され、最後に保存性の高いバターや脱脂粉乳に加工されています。バターや脱脂粉乳は、生乳が多く生産される時は在庫として積み上げておき、生乳生産が不足する時は、バターや脱脂粉乳の生産を減らす替わりに在庫を放出するといった需給調整弁の機能を持っています。
このような生産構造となっているため、生乳生産量が減少してくると、バターの生産量が大きく減少することになります。
3. バター不足が懸念されたことや乳業団体からの要請があったことから、国は、今年度に入り追加分として合計1万トンのバターの輸入を決定しました(バター1万トンは、昨年の生産量の約2割に相当)。これらのうち、既に2千トンは輸入されており、さらに11月中には5千トンが、来年3月までには3千トンがそれぞれ輸入される予定です。
これらの輸入により、年度内に必要なバターは、確保されたものと考えています。
解 説
今回輸入されるバターは、バラバターとよばれる品質保持期限の長い業務用の冷凍バター(主に20kg)になります。 この輸入したバラバターを国産のバターに置き換えることにより、乳業メーカーは、国産のバラバターに加工されていた生乳を家庭用やポンドバター(業務用・冷蔵バター(約450g))等のバターに回すことができるようになります。このため、現在不足している家庭用バターの製造に乳業メーカーが注力できるようになり、バターの安定的な供給につながります。
4. 今年度3月までには、A3のとおり1万トンのバターが輸入されることとなっています。この輸入等により26年度末のバターの在庫量は、前年度末を上回る水準(前年同期比119.1%)になると予想((一社)Jミルク)されています。
国としては、今後も生乳生産や需給動向を注視しながら、必要に応じて適時・適切な対応をし、バターを始めとする乳製品の安定供給がなされるよう引き続き努力してまいります。
関連資料
生産局畜産部牛乳乳製品課 担当者:価格調査班 林、早坂 代表:03-3502-8111(内線4934) ダイヤルイン:03-6744-2129 FAX:03-3506-9578
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