香港 若者が撤去に反発し警察と衝突

11月19日 6時53分

民主的な選挙の実現を求める学生などの抗議活動が続く香港で、バリケードの撤去などに反発した一部の若者が、議会のガラスを割るなどして警察と衝突し、警察が催涙スプレーを使うなど混乱が続いています。

香港では、民主的な選挙の実現を求める学生や市民が、中心部の３か所の幹線道路に５０日以上にわたって座り込む抗議活動を続けています。
活動の拠点となっている政府庁舎のそばにある議会の周辺では、１８日夜遅く、抗議デモの若者たちが集まり始め、日本時間の１９日午前２時ごろ、一部が鉄製の柵を使って議会のガラスを割るなどしました。
デモ隊の一部は現場に駆けつけた警察と衝突し、警察が催涙スプレーを使うなどしており、３００人以上の若者と警察が小競り合いを繰り返して混乱した状態が続いています。
現場の近くでは１８日、裁判所の命令に基づいて、警察などが立ち会って学生などが設置したバリケードの一部が撤去され、現場の若者はこの撤去に反発して集まったということです。
裁判所の命令によるバリケードの撤去は今後、これまで警察とデモ隊との衝突が相次いできた九龍半島の繁華街などでも行われる見通しで、反発する学生たちとの衝突が懸念されています。