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 1日3千人以上が使う鉄道駅やバスターミナル、空港すべてで、東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年度までに、車いすで移動できるようにバリアフリーにしたり、点字ブロックや障害者対応トイレを整備したりすることになった。転落を防ぐホームドアを設置する駅もいまの583駅から800駅に増やす。

 国土交通省の有識者会議が17日に交通政策基本計画案をまとめ、鉄道や航空分野などの目標を56項目つくった。計画は閣議決定される予定だ。国交省は目標達成に向け、補助金を出すなどして鉄道会社や航空会社に働きかける。

 計画案では、全国約9500駅のうち約3500駅をエレベーターやスロープなどでバリアフリーにする。ホームドアは数億円以上かかり、複数の鉄道会社が乗り入れていると車両のドアの位置が違うなどの課題もあるため、全国の駅の1割弱を目標にする。国交省は、国が3分の1を補助するなどして鉄道会社や自治体に設置を促すという。