2014年11月18日11時12分
福島県飯舘村で、東京電力福島第一原発事故にともなう全村避難を前に、政府の避難指示を苦にして自殺した大久保文雄さん(当時102)の遺族3人が、東電に慰謝料など約3千万円を求める訴えを来月にも東京地裁で起こすことが14日、わかった。
代理人の弁護士らによると、政府が同村全域を計画的避難区域に指定し、住民を避難させる方針を示した翌日の2011年4月12日、大久保さんは村の自宅で首をつって自ら命を絶った。大久保さんは村から離れて避難することを嫌がっていたという。当時、村で最高齢だった。
大久保さんの義理の娘、美江子さん(61)は14日、取材に「とても元気な人で、原発事故さえなければ今でも一緒に笑っていられた。東電は責任を認めて謝罪してほしい」と話した。
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