韓国の民族系諸団体が「乙巳勒約(いつしろくやく、第2次日韓協約)は109年前に強制的に結ばされた不法・無効な条約」だとして、日本政府に対し謝罪を要求した。
およそ80の民族団体からなる檀君民族平和統一協議会は17日午前、ソウル市鍾路区の日本大使館前で記者会見を開き「日本は過去に対する誤ちを真剣に謝罪せよ」と求めた。
同協議会は「乙巳勒約は、当時最高の主権者だった高宗皇帝が承認を拒否したにもかかわらず、日帝の銃剣によって結ばされた不法・無効な条約だった。日本は109年が過ぎた現在も、反省や謝罪はおろか、独島(日本名:竹島)領有権の主張など新帝国主義路線を露骨化している」と声を張り上げた。
また、日本政府の集団的自衛権について「日本の軍国主義化の断面」だとして「日本政府は集団自衛権を即刻廃棄すべき」と主張した。
続いて「東アジアで韓国と中国、日本がどういう関係にあるのかをはっきり振り返ってみるべき。安倍政権は、東アジアの平和を速やかに達成すべき」と求めた。
韓国政府に対する指摘も相次いだ。
ユン・スンギル檀君民族平和統一協議会事務総長は「韓国政府は、乙巳勒約締結日のきょうを『恥辱的な日』だとして韓国国民に刻み付けることをせず、日本の挑発に対してもまごまごしている。韓国政府は、乙巳勒約をめぐる立場を表明し、これに関する対日声明も発表すべき」と要求した。
さらに、民族系諸団体は「乙巳5条約(第2次日韓協約)捏造(ねつぞう)南北共同呼訴文」を発表し「同族間の反目をやめ、民族団結を通じ外部勢力に立ち向かおう」と主張した。
各団体によると、この南北共同文書は、北朝鮮側の檀君民族平和統一協議会と連携し、17日午前にソウルと平壌で同時に朗読された。