衆議院解散の意向を表明11月18日 21時17分
安倍総理大臣は、18日夜、総理大臣官邸で記者会見し、消費税率の10%への引き上げを1年半延期する考えを示したうえで、今週21日に衆議院を解散する意向を表明しました。
道内の各市町村の選挙管理委員会では、衆議院選挙に向けた準備が急ピッチで進められています。
このうち、194万人あまりの人口を抱える札幌市の選挙管理委員会では、10人の職員が手分けをして、各区役所に開票所を用意する手配をしたり、選挙の事務を進めるための手引きを作成したりする作業に追われていました。
選挙管理委員会によりますと、いつも投票所に使っている施設がイベントで予約されていたり、開票所に使っていた施設が工事のため使えなかったりするケースが出ていて、別の施設の手配に追われているということです。
札幌市選挙管理委員会の高瀬芳博課長は「解散に備えて準備を進めているが、期間が短かいため開票所の手配などの作業に追われている。多くの人口を抱える市としてミスなく選挙を行えるようにできる事から準備を進めたい」と話していました。
また函館市選挙管理委員会は、開票所を変更するなど対応に追われています。
函館市では、これまで函館市湯川町にある函館市民体育館で開票作業を行っていました。
しかし衆議院選挙の投票日と想定される来月14日に市民体育館では柔道の大会が予定されていることや、来年夏にオープンする「函館アリーナ」の建設工事のため駐車場が使えないことから、開票場所を函館市大森町の函館市勤労者総合福祉センターに変更することにしました。
この会場でも来月14日は卓球の大会が予定されていますが、開票所の設営準備のため、大会の終了時間を繰り上げるよう交渉を進めているということです。
函館市選挙管理委員会事務局の熊谷明祐選挙課長は「突然の話だったのでいままでの会場は使えず、準備が大変ですが、しっかりと対応していきたい」と話していました。
衆議院選挙は、来月2日公示、14日投票の日程で行われる見通しです。