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住宅除染完了9カ月前倒し 福島市、来年末目指す

福島民報 11月18日(火)11時47分配信

 福島県福島市は、東京電力福島第一原発事故に伴う住宅除染の完了時期を当初予定の平成28年9月末から9カ月前倒しし、来年12月末とする。26年度中に全ての発注を終える。小林香市長が17日、市役所で記者会見して明らかにした。
 27年度実施計画分の飯坂、吾妻、吉井田、信夫4地区の約2万9000件、28年度計画分の茂庭、西、土湯温泉町3地区の約3000件の計約3万2000件を来年3月までに発注する。
 ロボットカメラなどを導入し、各地区の放射線量測定が迅速化したため作業の前倒しが可能となった。約3万2000件分の事業費は約600億円を見込んでおり、市議会12月定例会議に関連費用を盛り込んだ補正予算案を提出する。
 会見で小林市長は「少しでも早く住宅除染を完了させ、市民が安心して生活できる環境を整えたい」と語った。
 市内の住宅除染は約9万5700件で計画されており、11月1日現在の完了率は46.4%となっている。

福島民報社

最終更新:11月18日(火)17時3分

福島民報

 

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