>  > 鈴木亜美、浅香唯はなぜ干された?
NEW

鈴木亜美、セイン・カミュ、浅香唯はなぜ干された?音事協の力、私生活に介入する事務所

【この記事のキーワード】, , ,
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

--日本の芸能プロダクションは、エージェントもマネジメントも兼ねていますから、タレントは所属事務所の監視の目から逃げられませんね。

星野 そうです。本書では触れていませんが、私生活に事務所が介入して確執が生まれ、干されたケースとしては、浅香唯さんがいます。

--浅香唯さんといえば、1986年にテレビドラマ『スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇』(フジテレビ系)で主役を務めて、一時はトップアイドルにまでなったのに、93年に無期限休業宣言をして、何年もテレビから姿を消していました。

星野 15歳でデビューした浅香唯さんは、19歳の時に7歳年上のドラマー・西川貴博さんと恋に落ちました。それを知った事務所が慌てて別れさせ、西川さんに手切れ金も渡しました。これをきっかけに、浅香さんと事務所の関係が悪化し、仕事の方向性でも揉めるようになりました。例えば、事務所が「年相応にセクシーな部分も出していくべきだ」と持ちかけても、浅香さんはすべて断ったようです。

 こうした関係に嫌気が差した浅香さんは、事務所を辞め、後に荒木経惟さんに撮影してもらって写真集を出版しようとするのですが、事務所側が「退職後1年間は芸能界の仕事をしないという約束だった」「芸名を使用するな」と主張して音事協に提訴、音事協は「この問題は双方でよく話し合い、発展的に事を進めてほしい」と和解を提案しました。

「提訴」といっても音事協に法的拘束力はありませんが、業界は音事協を中心に強いつながりがあるため、芸能界の中では音事協の意見は絶対的な力があります。

 後に浅香さんはインタビューで「結局、私が芸能界の仕組みやオキテそのものをわかっていなかったのです」と語っています。浅香さんが復帰できたのは、事務所との和解を経て、休業宣言から4年が過ぎた97年でした。

--事務所に従わなければ「わがまま」とレッテルを貼られてしまいますね。

星野 しかし、私生活も仕事も事務所の指示通りにしなくてはならないのであれば、タレントは芸能活動に主体的に取り組むことはできません。このままでは、日本の芸能界からは、レディー・ガガのような個性的なアーティストは出てこないでしょう。

 そうした日本の芸能界の問題について関心のある方は、本書をぜひご一読いただきたいです。

--最後に、北野誠さんが干された真相を教えてください。

星野 巷でいわれているように、北野さんはバーニングの虎の尾を踏んだということでしょう。今のバーニングが権勢の地盤を固めたのは、バーニングが権利を持っていた、小室哲哉さんプロデュースの楽曲が好調に売れていた90年代中盤から00年頃でした。その前のことについてはインターネットで公開することはできないので、本書を読んでくださいとしか言えません。
(構成=編集部)

『芸能人はなぜ干されるのか?』


マスコミがひたすら黙殺する日本最大のタブー「芸能界」を震撼させる乾坤一擲の書

amazon_associate_logo.jpg

識者のブログ記事一覧Business Blog
BusinessBlog最新記事
松本大

消費
松本大

シェアズカフェ・オンライン

アイランド株式会社
シェアズカフェ・オンライン