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【プーチン政権考】
プーチン氏、2年連続「世界で最も影響力ある人」1位 指導者としての“強さ”評価
米経済誌フォーブス(電子版)は今月、「世界で最も影響力のある人物」ランキングのトップに、ロシアのプーチン大統領を選考したと発表した。プーチン氏の首位は昨年に続き2年連続。超大国、米国を率いながら2位となったオバマ米大統領は、影響力を持っているが、行使しようとしない“消極性”が低く評価されたという。
「昨年プーチン氏を首位に選んだ際、われわれはさまざまな批判を受けたが、1年がたち、その評価が正しかったことが証明されたようだ」
フォーブス誌は、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合、ウクライナ東部での(親ロシア派支援を通じた)「代理戦争」、中国との世界最大規模のガスパイプライン建設計画での合意などを理由に挙げ、「われわれの選択は先進的だった」と評してみせた。
フォーブス誌はおおまかに以下の項目からランキングを算出している。(1)影響を与えている人の数(2)資産規模(国家指導者ならば国内総生産など)(3)影響力を持つ分野の多様性(4)影響力を活発に行使しているか-などだ。
プーチン氏に対し、フォーブス誌は「誰も彼をいい人とは評価しない」としつつ、「豊富なエネルギー資源を有し、核戦力を備えた国家の疑いのない指導者として、彼を“弱い”と評価する人もいないだろう」と述べ、同氏が首位に選ばれたと説明した。