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異例 強姦事件で懲役12年 服役中の男性 冤罪と釈放 被害証言が虚偽

 大阪地検は18日、強姦罪などで懲役12年が確定し服役中だった男性について、有罪の決め手となった被害者らの証言が虚偽と判明し、冤罪だったとして、刑の執行を停止し、釈放した。約3年半服役していた。

 男性の再審請求を受け、地検が再捜査したところ、被害者や目撃者が「判決で確定した事実は実際にはなかった」と認めた。

 受刑者が再審開始決定前に釈放されるのは異例。過去には2009年の「足利事件」がある。今後、男性の再審開始が決まり、再審で無罪となる見通し。

 北川健太郎次席検事は記者会見で「無罪とすべき明らかな新証拠に当たると判断した。こういう結果になり遺憾だ」としたが、男性への謝罪や捜査の問題については「再審請求審に適切に対応した上で判断したい」と述べるにとどまった。

 地検によると、男性は04年11月と08年4月に大阪市内で女性を乱暴したほか、08年7月には同じ女性の胸をつかんだりしたとして、強姦罪と強制わいせつ罪で逮捕、起訴された。

 捜査段階から一貫して否認していたが、女性と目撃者の証言が柱となり11年に懲役12年が確定し服役。今年9月に大阪地裁に再審請求した。

 地検の再捜査で、証言が虚偽と判明したほか、それを裏付ける客観的証拠も判明した。地検は地裁に、無罪とすべき証拠だとする意見書を提出した。

 地検は男性の弁護人の意向や、プライバシーの保護などを理由に、男性の年齢や詳しい確定判決の内容、捜査時の証拠の詳細を明かしていない。

[ 2014年11月18日 20:06 ]

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