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すき家 作業負担軽減へ調理法見直し11月18日 17時03分
過重な労働が問題になった大手牛丼チェーンの「すき家」は、従業員の負担を軽減するため、仕込みに手間がかかる鍋の定食で具材に火が通りやすいよう容器を変更するなど、調理の方法を大幅に見直したと発表しました。
すき家が調理方法を見直したのは、冬場に期間限定で販売する「牛すき鍋定食」です。
これまでは従業員が野菜などを切り、注文を受けた後容器に盛りつけていましたが、今月27日から販売するこの冬のメニューでは、具材を1食分ずつ小分けされた状態で納入し、盛りつけの時間を短くしました。
さらに、容器を熱が伝わりやすいステンレス製に変更して、具材に火が通りやすいようにするなど、調理の時間を大幅に短縮したということです。
すき家はことし2月、このメニューを導入した際、作業の負担が大きいとして多くのアルバイト従業員が辞め、一時、閉店を余儀なくされる店が相次ぎました。
その後、会社では過重な労働と指摘された深夜時間帯を1人で勤務する「ワンオペ」を解消するなど、従業員の勤務態勢を見直していますが、今回の調理方法の変更はこの一環で行われたものです。
商品開発担当の嵜岡竜治さんは、「今後も、従業員の意見に積極的に耳を傾け、改善すべき点は変えていきたい」と話していました。一方、牛肉の取引価格が上昇しているなどとして、価格は具材の量を増やしたうえで、税込み580円を税抜き680円に値上げします。