安倍晋三政権下で進行する円安・ウォン高の経済的影響を受ける韓国では、アベノミクスが主要な争点となる日本の総選挙への関心が高い。

　大手紙の朝鮮日報は１８日付の紙面で、「経済政策の失敗により今後、支持率が低下していくことは避けられないと判断した安倍晋三首相が早期の総選挙を決めた」との分析を示し、もはやアベノミクスは「逃げノミクス」に転落したとの見方を紹介した。夕刊紙の文化日報も１８日付の社説で、アベノミクスについて「失政」と位置づけた。

　聯合ニュースによると、韓国では円安・ウォン高などの影響を受け、１～９月の対日輸出額が輸出全体の５・７％（２４４億４千万ドル）と、統計を開始した１９６６年以降で最低水準を記録。対中輸出（２４・９％）、対米輸出（１２・０％）を大きく下回っている。（ソウル　藤本欣也）