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中国で新築住宅の価格下落 低迷続く11月18日 19時32分
中国の先月の新築住宅の価格は、ことし9月に続いて70の都市のうち69都市で前の月より下落し、住宅市場の低迷が続いています。
中国の国家統計局は、18日、全国70の都市の先月の住宅価格を発表しました。
それによりますと、新築住宅の販売価格は前の月に比べて、上昇した都市の数はなく、横ばいとなった1か所を除き残りの69都市は下落となりました。
下落が上昇を上回るのは6か月連続で、下落の数は、今の形で統計を公表し始めた2011年以来では、ことし9月に続いて過去最多の水準となっています。
一方、同時に発表された先月の中古住宅の販売価格は、2つの都市で前の月より上昇に転じ、ことし9月に70都市すべてで下落したのに比べると、一部に下げ止まりの傾向が見られます。
これは地方都市で1世帯で購入できる住宅を2軒までにするという制限を解除したり、住宅ローンの融資条件の緩和を銀行に促したりするなど、販売の下支え策の効果が出始めているという見方も出ています。
ただ全般的には、住宅関連の生産の伸び悩みや、資産が目減りした消費者が比較的高い買い物を手控えるなど、景気の下押し圧力が強いという見方が根強く、今後、中国政府がどのような景気下支え策を打ち出すのかが焦点となっています。