ゲームソフト制作大手「スクウェア・エニックス」(東京・新宿)が出版する漫画の中で、他社のゲームキャラクターを無断で使ったとして、大阪府警生活経済課は17日、スクエニ社の男性取締役(56)ら役員・社員15人と作者の男性漫画家(35)、法人としての同社を著作権法違反の疑いで書類送検した。同課によると、いずれも容疑を否認している。
書類送検容疑は2012年2月~13年12月、スクエニ社が発行する漫画「ハイスコアガール」の単行本などの166カ所で、遊技機製造・販売会社「SNKプレイモア」(大阪府吹田市)が著作権を持つ格闘ゲーム「サムライスピリッツ」のキャラクターなどを同社の許諾を得ずに複製するなどして使用した疑い。
同課によると、取締役らは「著作権侵害に当たるか分からない」、漫画家は「スクエニ社が許諾を取ってくれていると思った」と容疑を否認。スクエニ社の松田洋祐社長は任意の事情聴取に「会社として著作権法違反はないと認識している。裁判で判断してもらうしかない」と話している。
同課は出版に直接関わった社員5人と漫画家、法人としての同社について起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
一方、スクエニ社は今年10月、SNK社を相手取り、著作権侵害がないことの確認を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。書類送検については「事実確認中でコメントできない」としている。
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