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 40歳代に比べて身長が2センチ以上縮んだ高齢の女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなる。こんな調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。姿勢が悪くなると肺炎などにかかりやすくなるほか、気付かないうちに背骨が折れていることもあるという。研究班は、身長を定期的に測ることで、要介護のお年寄りを減らせないかと期待する。

 放射線影響研究所(広島市)で定期的に健診を受けている女性747人(平均年齢71歳)を調査。2005~06年の時点で介助や介護が不要だった625人の状態を6年間追跡し、新たに介助や介護が必要になった人と、身長との関係を分析した。

 6年間で、22%にあたる137人が介助や介護が必要になっていた。05~06年時点の身長が40代のときの平均身長より2センチ以上縮んだ人は、ほかの要因を除いても、そうでない人より2倍リスクが高かった。男性は調査対象者が少なく、はっきり差は出なかった。