大阪交通局:会食代理店に高採点 外部監察が報告書

毎日新聞 2014年11月18日 12時32分(最終更新 11月18日 12時57分)

 大阪市交通局の藤本昌信局長や調査役らが大手広告代理店の役員らと会食した問題で、弁護士でつくる市の外部監察チームが18日、調査結果をまとめた。同局主催シンポジウムの受注業者を選定する公募審査で、調査役が事前に情報を得た上でこの代理店だけを極端に高く採点したことを認定し、「公平性や透明性を害したことは確実」と指摘した。

 報告書によると、会食は4月に行われた。シンポの募集要項が公開されたのは5月28日だったが、これより前に代理店の下請け業者が、会場として市中央公会堂を8月24日に利用することを予約。調査役は会食した代理店社員からこの日程を知らされていた。

 公募審査は6月、4社を匿名にして行われた。審査に加わった調査役は、日程などからこの代理店であることを認識した上で、80点満点中74点を付け、他3社は6〜8点と極端に低かった。【山下貴史】

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