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【政治】

振興策継続でくぎ 官房長官 辺野古移設を堅持

 政府は、名護市辺野古移設に反対する前那覇市長翁長氏の県知事選当選を「織り込み済み」(首相周辺)として移設推進の方針を堅持する。安倍晋三首相が十八日に表明する十二月の衆院選で勝利し、推進派現職が敗北した逆風を巻き返したい考えだ。

 江渡聡徳(えとあきのり)防衛相は十七日、防衛省で記者団に「普天間の固定化を避けるための唯一の解決策だ」と繰り返し、辺野古移設の必要性を強調した。選挙結果を受けた移設工事への影響に関し「いろんなことがあるかもしれない」と懸念を隠さなかった。

 与党は衆院選で普天間固定化の回避を掲げる予定。勝利すれば「直近の民意をてこに、翁長氏を説得する」(官邸筋)ことも不可能ではないと望みをつなぐ。

 だが翁長氏は十七日、取材に対し「知事権限を行使する。埋め立て承認の撤回を視野に動く」と答えており、理解を得るのは容易でない。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は同日の記者会見で、沖縄振興策の継続に関し「当選者の考え方を見極める」とくぎを刺し、事態を注視する考えを示した。

 江渡氏は県の要望を踏まえ二〇一九年までの実現を目指す普天間の運用停止について「変えるつもりはない。ただ沖縄の協力もいただかなければいけない」と指摘した。

 

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