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 「お金を投げおく中高年」――と題した、ある女性のホ・ン・ネが物議を醸している。

 事の発端は、牛丼屋で働く40代の女性が、朝日新聞の「職場のホ・ン・ネ」に寄せた以下の記事(朝日新聞11月14日付)。

 「若い人は食事を終えた後に『ごちそうさまでした』と言って料金を払ってくれるけれども、レジで言葉もなく、投げるようにお金を置くのは中高年の男性ばかりです。『お金を払って食べてやっている』という感覚なのかもしれないが、そんな親に育てられた子供があいさつしない大人に育つのでしょう。嘆くべきは常識のない若者ではなく、お手本にならない大人たちではないでしょうか」

 で、ネットでは
「そのとおり! 中高年のおじさんって本当にタチ悪い」
「何であの年代って横柄なんだろ」
「店でキレて騒いでるのは、おっさんおばさんばかりだよ」
という賛成派と、

「少子高齢化社会だから数の多い中高年が目立っているだけ」
「若者はマナーや礼儀を知らないばかりか狂暴化している」
「サッカーやハロウィンのバカ騒ぎぶりなんて、マナーもへったくれもあったもんじゃない」
と否定派が入り乱れ、バトルを繰り広げた。

 そもそもこの投稿は7日付の同欄で、大手企業の社員寮で清掃をしている60代の女性が、「150人程いる20代の独身男性のうち約半数がろくにあいさつもしない」と嘆いた投稿への反論だった。

 「嘆くべきは常識のない若者ではなく、お手本にならない大人たちではないでしょうか」――。40代の女性は、そう疑問を投げかけたのである。

 確かに、電車などに乗っていると、高齢者に席を率先して譲るのは若い人だったり、駅の階段でベビーカーを運ぶのを茶髪の若者が手伝っている光景に出くわすなど、「若い人のほうが優しい」と感じることは多い。

 マンション内ですれ違ったときに、「おはようございます」と挨拶しても、無視して通り過ぎるのは大抵、40代以上の中高年だ。

 だがその一方で、職場では多くの中間管理職の方たちが、「ウチの部下の信じられない言動」に頭を抱えているのも、また事実。

 「ウチの部下なんて、『ここちょっとわからないんですけど』って、自分のデスクに上司を呼びつける。普通、わからないことがあったら、自分で上司のデスクに聞きにいくでしょ?」

 「ウチの部下なんて、部長の送別会があったときに、『僕、行きたくないので行かないでいいですか?』って聞いてきた。こんなストレートなこと、普通言えないよね」

 「ウチの部下なんて、大切な会議でメモとってないから、『メモをちゃんと取っておかないと、わからなくなるぞ』って言ったら、パチリって。なんとスマホで写メとって『はい。これで大丈夫です!』って」

 「ウチは写メ禁止にしたよ。そうしたら、『別にいいじゃないすか!』って逆ギレされた」

 「ウチの部下なんて、お客さんとちょっとトラぶったあとで、『もう、疲れちゃったんで帰ります』って帰っていったぞ。もうわけがわからない」

 ……といった具合だ。


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