当局の取り調べに鈴木容疑者は「1億円の融資を断られ、懲らしめるためにやっただけ」と供述。岡村容疑者はA氏への電話や文書送付は認めたものの「金の要求はしていない」と一部容疑を否認している。
もう1つの争点であるレイプ行為自体の有無については「でっち上げ」とするA氏に対し、鈴木容疑者が「それは絶対に違う」と反発しているとの情報もある。警視庁新宿署は本紙取材に「わからない。これから捜査する」と答えた。
鈴木容疑者は2005年7月にセクシーDVD「美少女禁猟区2 鈴木雅子」を発売する一方、早稲田大学大学院に進学し、在学中に金融や投資をメーンにしたS.M.C株式会社を設立し、社長に就任した。その後、美人ファイナンシャルプランナーとして活躍、DVD「モテる男のお金の使い方」にも出演している。そんな“金儲けのプロ”が恐喝未遂で逮捕されようとは…。
1億円の融資を断られ逆上した鈴木容疑者が、岡村容疑者と結託して仕返しを計画したのかと思いきや、事はそう単純ではない。実は容疑者2人に直接の面識はなく、両者の間には第三者のX氏が介在していた。
捜査関係者は「そのX氏が黒幕。鈴木容疑者からA氏との関係について事情を聴き、今回の件を、過去に逮捕歴もある“恐喝実行役”の岡村容疑者に指示したとみられる。いわゆる美人局。古典的な手法だが、この手の被害に遭う人は後を絶たない」と話す。
当局は早ければ18日にも逮捕状を請求。今回の捜査には、芸能界を巻き込んだ一大美人局グループの全容解明という狙いもある。
「最近の傾向として、無名アイドルの裏の顔が“美人局要員”というケースが増えている。所属プロダクションが裏稼業として闇社会から引き受けるケースもある。しかも狙う相手は修羅場をくぐった創業者ではなく、その下のジュニア世代の経営者。彼らは総じて脇が甘く、ちょっと脅せばビビって金を支払うことが多い。最近ではそれが暴力団の資金源になっている」とは冒頭の裏社会に詳しい人物。実際に表沙汰になっていない“恐喝事件”は少なくない。
こうした芸能界の“最大暗部”が、X氏逮捕によって白日の下にさらされる日は来るのだろうか――。
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