諸事情でどうしても葬式に出れないときは葬儀の日までに弔電を送る事
親戚や友人が危篤やご臨終だと連絡を受けたとき、故人の住んでいる地域で生活を営んでない場合や、仕事の都合・妊娠などで、どうしてもお通夜や葬儀に参列できない場合は、とり急ぎ葬儀までに届くように弔電を送り、故人のご冥福と遺族へのお悔やみを伝えるようにして下さい!
目次
弔電を送るときに気をつけること!
弔電とは、故人の冥福を祈り、遺族にお悔やみの気持ちを伝えるためのものです。なので危篤やご臨終の知らせを受けたとき、諸事情でお通夜や葬儀に参列できない場合は、取り急ぎ葬儀に間に合うように故人の自宅か葬儀会場へ弔電を送ることが一般的です。
送るときの宛名は葬儀を行う喪主の名前にしますが、喪主の名前がわからないときは「故○○様ご遺族様」として下さい。尚、弔電に使う言葉には「また」・「たびたび」・「かさねがさね」など、繰り返したり、続くといった意味合いを持つ言葉は使えません!
同じように、「死亡」・「死ぬ」・「生存」など不幸を連想させる言葉を使うのも控えること!
弔電を送る相手の対象は故人または本人から2親等以内の親族が目安
故人が家族や親族であったり、生前に親しいお付き合いをしている間柄ならば、弔電を送るのに迷うことはありません!
ですが、旦那の兄弟の嫁の親戚の伯父といった全く付き合いのない親戚や、あまり親しくない仕事仲間の親の訃報を聞いた時は、弔電を送るべきか悩むと思います。
一般的に、弔電を送る範囲の基準は親族であれば、私(本人)からみて2親等いないの親族でかまいません! また友人や知人の場合は、生前親しくお付き合いをしていたか否かで決めるとよいでしょう!
それと、勤務先の社員やその家族が亡くなった場合は、会社の慶弔[けいちょう]規定に従って対応します。ただ、ほとんどの会社では、弔電の対象は社員の父母・配偶者・子どものいずれかの範囲までと規定しているケースが一般的なようです。
※2親等の範囲は、本人からみて父親と母親が1親等、本人の兄弟や姉妹・父と母の祖父や祖母までが2親等となります。
弔電を送るときの文例は予め用意されているのを参考にするとよい
弔文を送るときの文章について難しく考えなくても、それぞれのサービスには、あらかじめ参考になる文例が用意されているので、真似をして書いていくだけで文章が作れます。
弔電で書く文章の参考例
謹んで哀悼の意を表します。[13文字]
ご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申しあげます。[21文字]
ご逝去の知らせを受け、申し上げる言葉もありません。ご生前のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。[51文字]
○○様ご逝去の報に接し、お悔やみ申し上げます。お力落としをお慰めするすべもなく、悲しみにたえませんが、遥かにご冥福をお祈りいたします。[67文字]
突然の悲報に、何も手につかず、元気だった頃の思い出だけが次々と思い出され、涙が止まりません。一目お会いすることもできない今の自分の境遇を、恨まずにはおられず、ただひたすら○○○様のご冥福を心からお祈りするだけです。○○○様、今まで本当に有難う。今はゆっくり休んでね。そして私たちのことを今まで通り、見守り、励ましてください。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。[184文字]
○○○様の突然の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。今でも○○○様の笑顔がはっきりと思い出すことができ、とても信じられない気持ちです。ご遺族の皆様の悲しみを思いますと、お慰めの言葉もありませんが、○○○様はご家族の皆様のことをいつまでもいつまでも見守っていてくださることと思います。どうかお体には気をつけられ、ご家族の皆様が心を合わせて、強く生きられますようお祈りいたします。本来なら直接お悔やみ申し上げるべきところでございますが、都合によりかないませんことをどうぞお許しください。故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。[263文字]
故人の呼び方を丁寧な敬称を用いた文章の参考例
丁寧な呼び方 | |
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父 | ご尊父・お父上・ご先代 |
母 | ご母堂・お母上・お賢母様 |
夫 | ご主人様・旦那様・ご夫様 |
妻 | ご令室様・奥方様・奥様 |
息子 | ご令息様・ご子息様 |
娘 | ご令嬢様・お嬢様・ご息女様 |
主人様のご逝去を知り、驚愕いたしております。いたってご壮健と伺っておりましただけに、申しあげる言葉もございません。皆様のご落胆もいかばかりかと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。ご冥福をお祈りいたします。[103文字]
ご令室様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげます。お別れにも伺えず、残念でなりません。安らかにご永眠されますことを心からお祈りいたします。[72文字]
弔電はどうやって送るの?電話?インターネット?それとも郵送?
以前は弔電を送るときは、電話を使うのが一般的で選択肢もNTTの電報申込みサービスしか無かったので、利用する側からすれば、使える文字数が少ないのに金額が高いと不満を募らせることが多かったようです。
しかしインターネットが普及した現在では、使える文字数や豊富な台紙を用意するサービスを行う民間会社や直筆で文章を書くことが出来る郵政公社のメール便など利用者側の用途に合わせてサービスを選ぶことが出来るようになっています。
弔電を送るときに出てくるQ&A
以下は、弔電を送るときに出てくる疑問をQ&Aで紹介しているので参考にして下さい
Q:親しくない友人が亡くなったときでも弔電を打たないといけませんか?
A:弔電を送る対象は、親族であれば2親等以内、友人や知人であればお付き合いの深さで弔電の可否を決めると良いでしょう! ただ、親しくもない友人の葬儀に弔電を送っても、喪主となられた方は誰だか分からずに困惑すると思うので、今回のケースですと弔電を送らなくても良いのではないでしょうか
Q:遺族が家族を希望した為、弔電を送りたいが何を書いたら良いの?
A:弔電を送る際に利用する会社の、弔電文例を参考にしてみてはどうでしょう?弔電に書く文章は、手紙と書き方が異なるので使ってはいけない言葉もあり、自由な文章を書くことが制限されています。 なので難しく考えないで弔電文例を参考に、氏名や敬称を訂正し、故人への思いを短く書き添えるだけでもかまいません!
Q:事情があり葬儀に出れないので弔電を送りたいが、いつ迄に届けばよいの?
A:親族や親しい間柄である場合は、連絡が来ないことに不快感を示すことも少なくありません!葬儀に出れないが、故人の冥福を祈り、遺族にお悔やみの気持ちを出来るだけ早く伝える為にも、弔電は通夜もしくは葬儀の前に届くようにすること!