|
アズキの祖先植物は「ヤブツルアズキ」といい、雑草として本州各地に生育している。
そして、秋にはごく小さな豆粒を実らせる。 今日はこのヤブツルアズキの豆を集めて、おしるこづくりに挑戦してみた。 > 個人サイト まさゆき研究所 →詳細プロフィールページへ 3年間、ヤブツルアズキを探し続けた雑草野菜ハンターである僕は、アズキの祖先であるヤブツルアズキを、もう3年探し続けていた。
目印はこの黄色い花。おもに河原に生えるらしい。
噂によると、関東にはあまり生えていないらしいのだ。
それでもあきらめず、茨城・千葉・東京と3都県のあちこちの河川敷を、車で自転車で徒歩で、探しに探しに、探し尽くした。
ツイッターの情報を頼りに、遠く印旛沼までも行ったが未発見。
探索に費やした時間は100時間以上に及ぶだろう。
それでもヤブツルアズキは見つからなかった。 いいかげんあきらめて、「もう自分で育てるしかないか……」と思い、『農業生物資源研究所』の種子配布サービスで、タネを取り寄せることにした。 そしたら、申込み案内ページの「タネの情報」に、そのタネを採取したヤブツルアズキの生育場所の位置が、採取日とともにめっちゃ詳しく公開されていたのだ! まじかよ! これまで、おれ何してたんだ!
これまでの膨大な苦労は何だったのだろう。頭を地に垂れ、自分への呪いを吐くしかない心境である。
とにかく、ここまで情報が与えられて探せないのでは雑草野菜ハンターの名折れである。僕はすぐさまハサミを携えてその場所へと向かった。 ヤブツルアズキ、発見!向かった先は、なんと我が家から自転車でも行けるつくば市内の某所。だらだらと近くまで走っていくと……
あ! そこのツルっぽい草の葉っぱ、かなり近い感じ!
3年間、インターネットを通して脳裏に焼き付けたヤブツルアズキの姿である。見た瞬間にピンと来た。
近寄ってみると…… あった! ヤブツルアズキ、あったー!あったー!
うれしい!うれしすぎる! ヤブツルアズキ、3年越しの探索の末にとうとう発見である。
思えば関東一円を数百km走り回り、一度はあきらめそうになったが、粘り強く探し続けて本当に良かった。(自宅から5kmの場所にあったのは少し悲しいが) 日当たりがいいところでは、熟し始めている実も有り
よし、それじゃああと2週間ぐらいしたらまとめて収穫かなー、とか、雑草野菜を相手にそんなのんきなことを考えている場合ではない。
コイツは栽培アズキと違い、熟すと自然に実がはじけて種が四方に飛散してしまうので、収穫のチャンスは一瞬なのだ! 実がはじけ飛んだあとのヤブツルアズキ。
そのため、このあと3週間にわたって週末ごとに生育地に通い続け、合計で大型レジ袋いっぱいの量を収穫した。
そのため、このあと3週間にわたって週末ごとに生育地に通い続け、合計で大型レジ袋いっぱいの量を収穫した。
さあ、この豆粒は食えるのか、そしておしるこは作れるのか、雑草野菜の調理、開始します!
|
|
▲デイリーポータルZトップへ |