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「イスラム国に身代金は払わない」11月18日 7時14分
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アメリカのケリー国務長官は、イスラム過激派組織「イスラム国」がシリアで人道支援活動に当たっていたアメリカ人男性を殺害したことを強く非難するとともに、人質解放の引き換えに身代金を支払うことは今後も拒む考えを強調しました。
イスラム過激派組織の「イスラム国」は16日、アメリカ軍の元兵士でシリアで難民の支援活動に当たっていたアメリカ人のピーター・カッシグ氏を殺害した映像を公開し、これで「イスラム国」が拘束、殺害したアメリカ人とイギリス人の犠牲者は5人となりました。
これについてケリー国務長官は17日、首都ワシントンで行った講演で、「支援関係者やジャーナリストに対する新たな犯罪を強く非難する。残虐な殺人行為だ」と述べました。
そのうえで、「長期にわたり忍耐強く戦いを続けていく」と述べ、イラクとシリアの周辺国に軍事支援を提供したり、「イスラム国」の資金源を断ったりするなどし、組織の壊滅を目指して圧力を強めていく姿勢を示しました。
さらに、ケリー長官は「アメリカは、アメリカ人が拘束されても絶対に身代金は支払わない。支払えば、さらに多くの人が人質になるだろう」と述べ、アメリカ政府として、人質解放の引き換えに身代金を支払うことは今後も拒む考えを強調しました。