「エボリューション」で優勝決定戦だ! 全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」が16日に開幕。前年覇者でエボリューション軍のジョー・ドーリング(32)、諏訪魔(37)組が、前世界タッグ王者の秋山準(45)、大森隆男(45)組といきなり激突。わずか398秒で完勝を収めた。また、セミではエ軍の青木篤志(37)、佐藤光留(34)組も潮﨑豪(32)、宮原健斗(25)組から殊勲の勝ち点「1」をゲット。決勝での同門対決に一歩前進した。
エ軍の異様とも思える最強タッグ制覇への意気込みは、開会式から表れていた。ゼウス(32)が大森を挑発したのをきっかけに、リング上が混乱に陥ると、それに乗じてエ軍も乱戦を開始。特にドーリングは、PWF会長のドリー・ファンク・ジュニア(73)にまで暴行を働くなど、正視できないほどの傍若無人さ。最後はエ軍でリング上を占拠し怪気炎を上げた。
この勢いは公式戦でも続く。先陣を切った青木と佐藤のジュニアコンビは、体格で勝る潮﨑&宮原を場外乱闘に持ち込み出はなをくじいた。リング上ではキックや関節技でペースを奪わせず、30分時間切れドロー。両組、勝ち点「1」となったが、白星を見込んでいた潮﨑は「負けと一緒」とうなだれるしかなかった。
メーンは世界タッグベルトを返上し、背水の陣で臨んだ秋山、大森組の奇襲でゴング。秋山が諏訪魔にリストクラッチ式エクスプロイダーを発射すると、早くも新合体技「ランニング低空ニー&アックスボンバー」の体勢に入る。しかし、場外のドーリングがマッハの速さでリングに戻り、そのずぶとい両腕で2人まとめてラリアート。この一発で2人を急失速させ、そこからは最強外国人の独壇場だ。
秋山をデスバレーボムで排除したのち、ラストは大森にレボリューションボム。しかも諏訪魔のラストライドと競演までしてみせ、事実上のダブルフォールを奪取した。
試合後、諏訪魔が「ああいう奇襲とか『がさつ』なプロレスをやると、俺らにパワーではね返されるのは当たり前」とふんぞり返れば、ドーリングは「誰もレボリューションボムを返せるやつはいない! エボリューションがベストのチーム!」と疲れた様子も見せず豪語した。
エ軍はこの日、すべてがかみ合った。特に3冠王者ドーリングの好調さには目を見張るものがある。決勝同門対決を防ぐためにも、他チームは「STOP THE ドーリング」が合言葉となりそうだ。
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