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悲しみ乗り越えるには 「グリーフケア」シンポ11月17日 22時29分
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病気や事故などで身近な人を亡くした人を癒す「グリーフケア」について考えるシンポジウムが17日、東京都内で開かれ、悲しみを乗り越えるために必要な支援方法について意見が交わされました。
これは、生と死に向き合う3つの家族を追ったドキュメンタリー映画「うまれるずっと、いっしょ。」が今月22日から公開されるのにあわせて開かれました。
グリーフケアは、身近な人を亡くした人たちの悩みや気持ちを親身に聴くなどして立ち直りを支援することで、シンポジウムには経験者などおよそ100人が集まり、映画を鑑賞したあと意見を交わしました。
このうち、ことし6月に妻を病気で亡くしたタレントのダンカンさんは、「『頑張って』ということばがとてもつらかった。静かにうなずいて側にいてくれることがいちばんの支えになった」と振り返りました。
また、5年前に母親を病気で亡くしたあとグリーフケアを学び、ソーシャルワーカーとして働く久保由佳さんは、「何かをしなければいけないと自分を縛ったり、怒りたいときや悲しいときに自分を否定しないことが回復する過程では必要だ」と指摘したうえで、「まずは話を聞いてもらえる相手を見つけることが大事だ」とアドバイスしました。
参加した50代の男性は「6年前に両親を亡くし悲しみは癒えないが、さまざまな体験を聞いてつらいのは1人じゃないと心強く感じた」と話していました。