THE ポッシボーが11月16日に東京・中野サンプラザホールにて全国ツアー「祝 THE ポッシボーJapanツアー2014 ~8年かかりましたわ~」のファイナル公演を開催した。
ハロプロエッグ出身のポッシボーにとって聖地ともいえる中野サンプラザ。その念願の地で全国ツアーのラストを飾ることになった彼女たちは、4月から巡ってきたツアーのこと、そして結成から8年かかってたどり着いた中野サンプラザでライブができることを噛みしめるように、およそ2時間40分、全24曲のステージを駆け抜けていった。
そんな記念すべきライブのオープニングでは2013年3月30日に東京・新宿BLAZEにて行われたポッシボーの単独ライブの模様がスクリーンに映し出される。そこでは岡田ロビン翔子がグループに対する思いを打ち明け、改めてTHE ポッシボーを続けていきたいという旨をメンバーとファンに伝える。彼女たちの心がひとつになったそのシーンから一気にステージは華やぎ、バックバンドチームや管楽器演奏隊のたをやめホーンズらが登場。メンバーはリズムに乗りながら全国ツアーの東京・LIQUIDROOM公演で初披露した「なんかすんごい事もできそーだぞーう!」からライブをスタートさせた。ロビンは「さあ、中野サンプラザ! みんなの声くださーい!」と叫びファンを煽っていく。ほかのメンバーも「今日は盛り上がっていこう!」と序盤から喜びを爆発させ、気持ちのこもった歌声を会場に響かせていった。
最初のMCでロビンは「みんな、会いたかったよ! 広いね、中野サンプラザ。4月から始まった全国ツアーも今日でファイナルだよー!」と抑えきれないうれしさを言葉にする。さらに橋本愛奈は「今のポッシボーはまさに食べごろ。今が一番旬なんです。今日は頭のてっぺんからつま先まで私たちを感じてください!」とコメントした。また最年長25歳の諸塚香奈実は気合いを入れるためにツインテール姿でライブに臨んでいることを打ち明けた。
ライブ序盤は「乙女! Be Ambitious!」や「幸せの天秤」と緩急つけたセットリストが展開。また「恋がダンシン!」では間奏中に元メロン記念日の大谷雅恵がゲスト出演し、後藤夕貴に“壁ドン”するという一幕もあった。さらに「人生はパーリィー!だぁー!」では手島いさむ(G / ユニコーン)が登場し、メンバーとともにライブを盛り上げていった。
中盤ではゲストのナイスガールトレイニーによるライブが展開。彼女たちは「僕らの世代」「青春万歳!」の2曲をさわやかに歌い上げ、再びポッシボーにバトンを渡す。しかしここでステージに登場したのは秋山ゆりかとバックダンサーの男性のみ。秋山はソロ曲「ふらちMistake」を大胆に歌い上げ、バックダンサーとセクシーな振り付けを見せつけて大歓声に包まれた。
そしてライブは怒涛の終盤に突入する。メンバーは「Do Me! Do!」「なんじゃこりゃ?!」「希望と青春のヒカリ」「さぁ来い!ハピネス」といったナンバーで会場の熱気をさらにヒートアップさせ、ラストは「永遠ファイヤーボール」で2000人以上のファンとともにタオルを振り回し、ライブ本編を締めくくった。
アンコールで再登場したメンバーは「あっという間だったね」とここまでのライブを振り返りはじめる。彼女たちは終わりが近付くにつれて寂しさを感じてきたという気持ちを打ち明けつつも、ラストに向けて笑顔のままライブを進行させる。アコースティックバージョンの「さくら」や「りぼん」、そして「幸せの形」ではアカペラを披露するなど、まだまだ引き出しの多さを見せつけていくポッシボー。後藤の「まだまだ暴れられるかー!」というファンへの問い掛けから、人気曲「勇気スーパーボール!」をフロアに投下する。込み上げる熱い思いを胸に同曲を熱唱し終えたメンバーは、「まだまだ行こうぜ!」というイントロから始まるキラーチューン「全力バンザーイ! My Glory!」を歌唱。ファンとともに「すべてがMy Glory!」と何度も歌い上げ、この日一番の熱気の渦を生み出した。
そして最後はつんく♂からもらったデビュー曲「ヤングDAYS!!」を披露。サビでは「みんなでひとつになるよー!」というメンバーの掛け声にあわせてファンも一緒に振りを行い、会場が一体となったところでライブは幕を閉じた。
ところがファンからのアンコールが鳴り止まず、メンバーはすぐにステージに戻ってくる。最後の挨拶でロビンは「このツアーを通してライブって楽しい、音楽って楽しいって、当たり前のことなんだけど思いました。最初は2000人を埋めなきゃいけないって考えて胃が痛かったんですけど、気付いたらプレッシャーよりもライブで何をしようか考えていることが楽しくなってきて。自分たちの歌と演奏と会場がひとつになる瞬間がたまらなく気持ちいいんです。私はもっと歌やダンスを練習してライブのアレンジも勉強していきたい。もっともっと面白いポッシボーを作っていきたいと思いました。ポッシボーはまだまだ進化していきます! 来年は絶対に武道館行くよー!」と思いを打ち明け、2000人からの大歓声に包まれた。
ラストナンバーの「愛しさを束ねて」では、最後のサビの部分でファンが用意した赤いペンライトによって一斉にフロアが染め上げられるサプライズが行われ、その光景を目の当たりにしたメンバーの涙を誘う。歌唱後、ロビンは「また絶対に会いましょう! THE ポッシボーでした!」と挨拶し、記念すべき中野サンプラザホールでのライブを締めくくった。