高木真也
2014年11月17日21時30分
東レは17日、米航空機大手ボーイングが2020年の就航を目指している大型機「777X(トリプルセブンエックス)」に使う炭素繊維を独占的に納めることで基本合意したと発表した。すでに納入している中型機「787」向けも合わせて、販売額は今後10年間で1兆円規模になるという。
炭素繊維は強度があって軽いという特徴があり、航空機では主翼などに使う。東レは炭素繊維の納入とともに777Xの主翼の開発に参加する。今後の納入を見込み、まず600億円をかけて米サウスカロライナ州に新工場をつくる予定だ。
777Xの製造には、三菱重工業や川崎重工業などの日本企業が多く参加し、部品全体の約2割を受け持つ。都内で記者会見したボーイングのジョン・トレーシー最高技術責任者(CTO)は「優れた技術を持つ企業と連携し、他社との違いを出せる」と話した。(高木真也)
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