記事詳細
沖縄知事当選の翁長氏、一夜明け「辺野古沿岸部埋め立て承認撤回を視野に動く」
任期満了に伴う沖縄県知事選で初当選した前那覇市長の翁長雄志氏は一夜明けた17日、那覇市の自宅で報道各社の取材に応じ、公約とした米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設阻止に向け「知事権限を行使する。辺野古沿岸部埋め立て承認の撤回を視野に動く」と表明した。
その上で、知事選の結果にかかわらず辺野古移設を進める方針の政府に対し「民主主義国家のあり方が問われる。基地問題を解決しなければ、日本の大きな損失だ」と述べ、民意を尊重するよう求めた。
翁長氏は、昨年末に辺野古沿岸部の埋め立てを承認した現職の仲井真弘多氏に約10万票の大差で圧勝した。昨夜は3時間しか睡眠が取れなかったが「困難な問題が横たわっている。責任を感じる」と気を引き締めた。
一方、辺野古移設に反対する名護市の稲嶺進市長は17日、市役所で取材に応じ、選挙結果について「県民が基地問題に強い関心を持っている表れ。日本政府は真摯に受け止めるべきだ」と強調。「翁長氏が基地反対の公約を翻すことはありえない」と期待感を示した。