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新しいUSB端子「USB Type-C」でMHLが利用可能に

 MHLは、新しいUSB端子の規格である「USB Type-C」の仕様に対応したMHLの代替モード(MHL Alternative Mode/Alt Mode)を開発した。

 現在、スマートフォンなどでMHLをサポートする端末は、専用端子ではなく、microUSB端子を兼用する形でその機能を利用できる。新たに登場する「USB Type-C」でも同様で、MHL 3.2の規格は「USB Type-C」端子経由で利用できるようになる。USBの規格策定団体(USB-IF)でも、MHLと連携した認定・準拠プラグラムが用意される。

 規格化が完了し今後登場する新しいUSBの端子形状「USB Type-C」は、現在のmicroUSB(Type-B)端子に近いサイズで、表裏で区別のないスリムな形状や堅牢性を確保したのが特徴。既存のmicroUSBなどと形状の互換性はないため、アダプターの仕様も策定されている。

 「USB Type-C」では10Gbpsの「USB 3.1」や、最大100Wの電源供給が可能な「USB Power Delivery」などをサポート。給電容量は標準ケーブルで3A、端子で5Aに対応する。

 なお、すでにVESAが、パソコン用の「DisplayPort」を「USB Type-C」端子で利用できるようになる「Alt Mode」を発表している。

(太田 亮三)